mixiユーザー(id:65494870)

2020年08月31日22:17

72 view

片想い

前に買った小説を読み終わったので、感想を書いていきます。

当然のように、ネタバレ注意です( ̄ー ̄)

今回読んだのは、東野圭吾さんの『片想い』って小説。
600ページ超えの大作です。

誤解の無いように先に言いますが、面白いです。
面白いけど、結構序盤はキツかったです(・・;)

個人的な話ですが、自分は小説は『主人公の一人称視点』の方が好きです。
この小説は三人称視点でした。

しかも出だしが大学のラグビー部の同窓会で、何の説明もないまま多くの登場人物が出てきます。
苦手っすわぁ┐('〜`;)┌

あと細かいことですが、この作者は『言う』という漢字を使いません。
『○○はいった』って平仮名で書いてくるから、何か読みにくい(;´д`)

本の裏表紙にミステリーって書いてあったから、連続殺人が起こると思ってたんですが、主人公の友人が殺人を犯してそれを匿う話で、人は死にません。
死なないが故に、登場人物は増えるばかり(・・;)
しかも大学の友人が大量に出てくるせいで、同じ人物を苗字で呼んだり名前で呼んだりと、メモがないと混乱しそうです┐('〜`;)┌


と、否定的なことを並べてしまいましたが、文章は面白かったです(⌒‐⌒)

ミステリーってジャンルになってますが、実際は『性同一性障害』がテーマの話。

しかも、単純に『身体は女・心は男』って話じゃなくて、生まれ持った女の身体に違和感を感じながらも、女性的な気持ちになる場合も男性的な気持ちになる場合もあるという話。

作中では『男と女に明確な線引きはあるのか』って話になります。
身体と心の性別が一致している人間は、悩むことがないため『男とは何か?女とは何か?』と考えないので、奇異の目で見られやすい性同一性障害を持っている人よりも実は性別に関しての知識や洞察が少ないのだと書かれています。

確かに歌舞伎の女形は、男から見た理想の女を演じるため、女以上に色っぽいなんて話を聞きます。
役者も様々な人を演じようとして考えるから、実物以上のリアリティーがあるとかないとか。

凄く考えさせられる話でした。


面白いけど、自分は連続殺人とかのミステリーの方が好きですかね( ̄ー ̄)
0 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する