先ほど朝ドラが終了。少なくとも2月末までは、「わろてんかは<まれ>に次ぐ稀に見る駄作」という印象だった。吉本興業をモデルにNHK西日本が製作となれば、やっぱり期待してしまう。でも、ストーリーは全体的に硬いし、アサリ・キース・リリコなんてい
東日本大震災から約4カ月後、新潟会津・豪雨が発生。金山町で住宅104棟が浸水し、JR只見線の鉄橋が流出するなど大きな被害を出した。私はその1週間前に只見町を訪ね、「奥会津は台風も、地震も、原発も避けて通るから安全で住みやすい」という移住者
会津の三島町といえば、木工芸が盛んな町。私もたびたび取材で訪れているが、最近のニュースで若者移住に力を入れていることがわかった。少子高齢化が進み、65歳以上の高齢人口が52・8%と福島で3番目に高くなっているからだ。必然的に空き家も増えて
昨春に避難指示が解除された浪江町、富岡町、飯舘村、川俣町山木屋の帰還が進まない。朝日新聞と地方自治総合研究所の共同調査によると、戻ったり新たに暮らし始めた人は約1880人。全体の6.1%に留まっているのだ。いち早く解除して帰還率が約8割に
原発事故で避難を続ける人たちにとって、住まいの問題は最後の砦。だからこれまでもさまざまなデモが繰り返されてきたし、その要望は切実なものがある。最近の新聞報道によると、来年3月末に住宅の無料提供が終了する5町村(南相馬市・葛尾村・飯舘村・川
彼岸が明けたら、本当に春らしい陽気がやってきた。昔の人の言葉にウソはない。彼岸といえば、墓参りである。都路に移住した当初、ご近所に誘われて私たちも墓場に同行した。当時は行き交う人もいっぱいで、こんなに賑やかな行事なんだとビックリ。しかも、
原子力規制委員会は最近、福島県内の小学校や公園などに設置しているモニタリングポスト約3000台のうち、空間線量が低い約2400台を減らす方針を固めた。除染が進んで目安となる毎時0.23μSv/hを下回る地点がほとんどになったことに加えて、
帰宅困難区域はまだ不透明な部分があるが、基本的に福島の避難指示区域の賠償が3月分で終了する。この間に福島県内で生じた分断の大きさは計り知れない。原発20km地点で引かれた線は国と東電によって勝手に決められ、それも二転三転した。最初に避難指示
除染は終わった。しかし、汚染土を入れた黒いフレコンバックは、まさに福島県民の心の傷である。これがなくなったときが復興の1つの目安と思っていたが、都路では想像していたよりも早く運ばれ、残り少なくなってはきた。でも、隣の常葉町は手つかずみたい
福島県内36市町村で行われていた除染作業が、帰宅困難区域を除いてすべて終了した。2月末の時点では33市町村だったのだが、残る福島、二本松、本宮でも作業終了を確認。もちろん、除染が終了したって汚染土が消えたわけではないけれど、福島県にとって
3月17日をもって、娘から大学生という肩書きが消えた。一人娘なので、私たち夫婦にとっては子育て終了である。4月からは横浜市の企業で働くことになっており、いよいよ社会人をスタートするわけだ。その先にどんな人生が待っているのか、今は見当も付か
「3・11のとき、大熊の人たちを避難誘導しながら命の危険を感じた」と綴った地元の消防団員がいる。彼はいち早く原発事故を知り得る立場にあったから、そういう心理状態になったようだ。今でこそ放射線の問題は落ち着きを取り戻しているが、事故の当初にち
最近、たまに耳にする言葉の1つに「関係人口」がある。これもマスコミ造語みたいだが、文字通り地域に関わってくれる人のこと。ある資料には「観光以上、定住未満」と記されている。似たような言葉に「交流人口」があるが、交流をしなくても何らかの形で地
原発事故後に川内村、そして富岡町に活動拠点を置いて、住民の健康調査などの活動を行っている長崎大学医学部に皆さん。そのリーダーはいわずとしれた福島県立医大副学長でもある山下俊一先生だが、私が「福島で生きる!」を上梓するときにお世話になった縁
わが家も借家だから他人事ではないのだが、もし火事を出してしまったら責任はどうなるのか。逆に、ご近所の火事に巻き込まれたらどうなるのか? 民法の勉強をした人なら常識なのだが、失火責任法という定めがある。答えはどちらも失火の責任を問われないの
津波で亡くなった方は、溺死されたと考えるのが普通。しかし、そうとも言い切れないことが最近のテレビ報道で明らかになってきた。この分野を扱うのは法医学者だが、がれきと衝突して傷を負ったり、壊れた車に挟まれたりした事例もあるようだ。津波の画像は
春の味覚といえば、やはり山菜だろう。阿武隈山系でもフキノトウ、タラノメ、フキ、ゼンマイ、コゴミなどが採れる。山菜の苦味は冬に貯まった体の毒素を排出してくれるという説もあり、地元の人も移住者も楽しみにしていた。しかし、野菜と違って放射性物質
たまたま震災の日と重なったのだが、一昨日、私たちが7年前に避難させてもらったIさん宅で飲み会が開かれた。この催しが生まれたのは8年ほど前。大酒飲みのIさんは医者の指令で酒をピタッと止めたのだが、宴会は大好き。ということで、移住者仲間とたび
消費者庁が行った最近の調査で、「福島県産の食品の購入をためらう」と答えた人が12.7%ともっとも少なくなくなった。調査は年に2回、東京や大阪などの5000人あまりを対象に実施されており、今回で11回目。1回目は19.4%だったから、かなり
本日、3月11日で東日本大震災から7年。本当は長いはずだが、すごく短く感じる。あの日、中学校を卒業した娘はまもなく社会人となり、私も還暦が現実味を帯びてきた。何より痛感するのは、本当にご近所の住民が少なくなったことだ。先ほど数えてみたら、
千葉県の大学を卒業する娘が神奈川県の企業に就職することになり、この3月に引っ越しを予定している。だからまったく他人事ではないのだが、引っ越し業界が大変なことになっているらしい。例年以上のドライバーが不足し、依頼を断るケースが続出していると
帰宅困難区域を除き、昨年4月に避難指示が解除された富岡町。それ以前に解除となったお隣の楢葉町の状況を見ても厳しさは予想できたが、やはり帰還率は3%弱。震災前に1万5000人も住んでいた町に450人くらいしか戻っていないのである。私も解除後
知人が出演するというので、エネルギー問題を取り上げたNHKの朝イチを観た。結論を先に書くと、さっぱり訳がわからない。見出しは「原発の特集 なぜ今再稼働? 安全? 再エネではダメ?」というもの。これだけ読めば脱原発の検証とも取れるが、それな
朝日新聞のオピニオンで、へーと思う記事を見つけた。IT企業の新人研修を請け負う組織で、「ダブルクイックって?」「セルってなんですか?」と講師が質問されているというのだ。メカ音痴を自称する私だって、これらは20年前に知っていた言葉。エクセル
「ゲゲゲの女房」以来、欠かさず観ているNHKの朝ドラだが、先日、朝日新聞で面白い投稿を発見。曰く、NHKの朝ドラは実業者の偉業をたたえるドラマが主流ではないか。物故者とはいえ、その企業が現在も健在であるから、明らかに某社の話と想像できる、と
日本の美しい風景を壊しているものの1つに、電柱と電線がある。取材に同行するカメラマンもなるべく写り込まない位置を探すし、とくに田舎では自然と同調しない。しかし、政府もようやく重い腰を上げるようだ。最近の報道によると、高齢者が歩きやすくなる
地球温暖化に対して、私たちは意外に呑気に構えているところがある。昨今の相次ぐ異常気象も温暖化と関係しているようだが、のどもと過ぎれば何とやら。まあ、何とかなるだろうと思っている人が多い。でも、そうともいいきれない情報が米地質調査所などの研
北海道の根室沖で昔、流氷津波という災害が発生した。読んで字の如く、地震の津波が内陸部に押し寄せるもの。テレビ報道で初めて知ったのだが、これは本当に恐ろしい。氷の壁ができて海水がせき止められるので、底の方に水が流れて全体を押し上げる。結果的
本日3月2日、『田舎暮らしの本』4月号が発売になった(表紙はパンダのシャンシャンで、カレンダーの付録付き)。私は何と4つの企画を担当。1つ目は第1特集「300万円以下で買える家」で巻頭の傾向と対策について解説した。2つ目は綴じ込み付録「今