「原子力 明るい未来のエネルギー」という看板の文字が撤去された。このニュースは全国紙にも週刊誌にも載ったが、県外の人には実感が湧かないかもしれない。そこで、改めて経緯を説明しよう。そもそもこの標語は当時小学6年生だったOさん(39歳)が考え
県外向け福島ニュースはちょっと中断して、大事な告知を先にやろう。本日29日、『田舎暮らしの本』2月号が発売になる(表紙は美しい富士山)。私は2つの企画に関わった。1つは第1特集「第4回 住みたい田舎ベストランキング発表!」で、九州南部エリ
福島第一原発事故から4年9カ月ぶりに復活した納豆屋がある。県外の人にはどうでもいいような話題かもしれないが、福島県内では「あの納豆、復活したんだってよ」と持ちきりだ。地元の新聞にもデカデカと紹介されていたが、それくらい多くの人に知られてい
福島の人なら知っていることでも、県外の人にはなかなか伝わらないもの。この年末に当たり、そんな福島ニュースを3つほどお知らせしておこう。まずは森林除染に関するニュース。福島県内には11市町村に避難区域がある。そこでの森林除染がどうなっている
昼から常葉町山根で開かれる忘年会に合流するには、やはり新幹線を利用するしかない。新幹線で忘年会のハシゴは、さすがに初めての経験だ。体はかなり重かったが、何とか郡山からハンドルを握る。「今回は会費を取らないから、飲みものと料理1品は持ち寄り
19日の「なんちゃって忘年会」までは余裕綽々だった私も、22日からの忘年会の嵐には久しぶりに緊張感を覚えた。というのも、22日は大混雑する眼医者の通院日で、終わったのが午後3時半。それからちょっと福祉センターでひとっ風呂浴び、郡山まで車を
先日、福島でいちばん有名なフリーアナウンサー・大和田新さんが企画した3・11の検証番組の取材を受けた。私は普段、取材する側なので、勝手が違うのだが、これも福島のためになるならとお受けした。放映は来年になるが、わかり次第お伝えしたい。ところ
19日、川内村の小松屋旅館で「なんちゃって忘年会」なるものが開催された。誰でもいいし、会費も決めないから、よかったら一緒に酒でも飲むべ、といった主旨の飲み会である。もうとっくに年末進行は終わっているので、お誘いを受けたときは二つ返事でOK
公衆浴場における入れ墨・タトゥの話は前にも1度書いたのだが、ちょっと変化が出てきたようだ。身近なテーマなので、再考してみたい。「入れ墨・タトゥお断り」の看板はどこでも目にするが、それを徹底しているところはほとんどない。どんな浴場へいっても
写真は田村市常葉町の国道沿いにある「三界万霊等」。三春領内では文化13年(1816年)の天明の飢饉で1500人以上が餓死し、その33回忌に領主が供養のために建てたものといわれている。都路の半分を占める岩井沢でも99人が亡くなったという記録
田舎物件は敷地面積が1000坪単位のものが珍しくない。それにまだ使える家が付いて数百万円で買える物件も増えてきた。そこそこの田舎にはなるが、広い土地があれば畑はもちろん、ヤギなどの動物を飼ったり、池を造ったり、小屋を建てたり・・・と夢を抱き
郡山市の南東北病院といえば、さまざまな先進医療に取り組んできたところ。地元メディアによると、その南東北が今度は世界で初めてBNCTなる治療法に挑戦するのだとか。さすがにこんな言葉は聞いたことがない。対象になるのは脳腫瘍や首に近いガンだが、
浪江町の赤宇木地区といえば、都路から飯舘村へ向かうときの通り道。ここにも多くの移住者がいた。だから何十回も訪れたし、写真の案内看板を撮影していたくらいだ。赤宇木は「あこうぎ」と読む。それなのに拙著『福島で生きる』を上梓したとき、「あかうき
政治の世界に魑魅魍魎はつきものだが、こんなに簡単に変わっていいものなのか。例の軽減税率の話である。そもそもの話は消費税を10%に上げて社会保障の充実や財政再建をめざす代わりに、低所得者対策をしようとしたもの。消費税は所得の多い人には負担の
田舎を回っているとたまに「私有地に付き立入禁止」の看板を見かける。それが地域トラブルの原因になるのはいうまでもないが、中には有刺鉄線で敷地を囲ってしまう移住者までいるからやっかいだ。私も当初はそういう移住者の存在を苦々しく思っていたが、す
安倍政権は強い農業を重要政策の1つに揚げている。その方策は6次化と規模拡大が柱になっていることはこのブログでも紹介したが、農家の現実はそれほど甘くない。農水省がまとめた5年に1度の農林業センサスによると、今年2月現在の東北の農業者数は5年
この4文字のアルファベット、皆さんはご存じだろうか。地域振興に関わっている人は当然、知らなければならないわけだが、「継続的なケア付きのリタイア共同体」を意味する。何かロハスみたいな感じだが、ここでいう継続的とは、健康なうちに移住して社会生
「原発に一番近いコンビニ」という見出しを『朝日新聞』で見つけたとき、すぐにあそこだなと察しが付いた。イチエフから9km地点にある浪江町の「ローソン」である。6号が全面開通したとき私も立ち寄ったので、あの辺に商店がないことはわかっていた。浪江町
タキイ種苗株式会社が面白いアンケート調査を実施した。20歳以上の男女600名に野菜にまつわるイメージ評価を聞いたのだが、まず野菜は好きかというダイレクトな質問。私らの若い頃は親から「野菜食べなさい」といわれたもので、野菜嫌いは多かったが、
数年前から認知症のような症状はインタビューで垣間見られた。それでもあの人は絶対に死なない、と思わせたのが漫画家の水木しげる先生である。水木語録にはいろんなものがあるが、写真の「寝ること」にはかなりこだわりがあったようだ。生前「手塚治虫は徹
昨日、田村市常葉町のIさん(私らの避難先)で、恒例の新蕎麦パーティーが開かれた。この時期は出版界の年末進行でどうかと思ったのだが、被災者としては仕事より大事なものもある。絶対に参加するつもりでいた。毎年のことではあるのだが、びっくりしたのは
自分のことだから書かなかったのだが、田舎の取材を始めて今年で30年。途中で挫折しそうになったことも何度かあったけれど、我ながらよく続けられたものだとは思う。いちばん最初は編集プロダクションを辞めるとき、「何か企画を出していけ」とわけのわか
遠出とは九州・宮崎のことである。この県を取材するのは20年ぶりくらいかもしれない。有機農業で有名な綾町などもあるが、あんまり田舎暮らしの世界では名前が出てこない地域。大昔は新婚旅行のメッカと巨人軍のキャンプ地というイメージだったが、東国原
誕生祝いのメッセージをいただいた方々、改めて御礼を申し上げます。宮崎取材から先ほど帰ってきたばかりで告知が遅れたのだが、『田舎暮らしの本』1月号が昨日3日、発売になった(表紙は雪だるまに載った猫ちゃん)。私はややお休みムードだったが、それで
ほかの人も書いているネタだが、最近、こんなことがあった。「ねえねえ。干し柿にカビが生えて腐っちゃったの。こんなことは初めて。写真、撮っといて」と妻。私も仕事の原稿を書いているときだったので、すぐに動かなかったのだが、あとで軒先を眺めたらも