大学生の娘がアパート住まいを始めるとき、NHKの受信料を取られるから玄関を安易に開けないようにとアドバイスしてくれた人がいる。しかし、度重なる戸別訪問で、1カ月も経たないうちにあっさり陥落。そのくらいNHKは収入源を重視しているわけだが、
あまり騒がれてはいないが、今年限りで終了する重要政策がある。政府によるコメの生産調整=減反だ。1971年からこれが導入されたのは、コメの生産過剰が顕著になったため。同時に、日本人のコメ離れも進み、昨年度に1人が年間に食べる量は54・4kg
買い物に出かけたはずの妻が、すぐ戻ってきた。どうしたのかと思ったら、「エンジンがかからない」という。台風でどこかに水が入ったのか、単に寿命が来たのか・・・などと考えていても仕方ないので、車屋をやっている移住者仲間のHさんに電話。まもなくやっ
ドッチラケの衆院選が終わってホッとしているが、それにしてもわかりにくい選挙だった。希望の党が独り相撲で勝手に転けたという見方はできても、問題はどうしてそうなったかだ。それを朝日新聞で理論的に検証した歴史社会学者の小熊英二氏の解説記事が、実
何気なく食卓に上ったハヤトウリの浅漬けを眺めて、急に懐かしさが込み上げてきた。ハヤトというくらいだからもともと東北のものではないが、震災前は近所のH子さんが栽培。いつもわが家に届けてくれた。それを洋辛子とともに浅漬けにするのだが、コリコリ
この季節になると稲刈り後のはさ掛けが風物詩だが、横に一列に並ぶものもあれば、棒に吊り下げて人間のような形をしたものもある。その違いは竹が身近にあるかどうかだと聞いたことがあるが、このように竹は有効利用されるとは限らない。竹害という言葉があ
私も何人か知っているが、震災後に太陽光発電用の土地売買に切り替えた不動産業者は少なくない。当然、売り手市場で、巨額の利益を手にした業者もいるようだ。物件不足なのか、わが家にも最近、「太陽光発電システム設置のための土地をお売り・お貸しいただ
今年のサンマを食べていないという人はもういないと思うが、ほとんどは北海道産。実は、福島県の小名浜港で初水揚げされたのは10月16日なのである。何と昨年より25日も遅い。それだけ漁場にサンマが少ないのだ。これから南下してくるのを待つしかない
常磐線の富岡駅が復活したニュースは福島県内で大々的に報道されたので、県民の人ならご存じだろう。私はまだ現物を確認していないが、それでも感慨深いものがある。あえて過去を振り返ってみよう。震災後、早々に現地入りした人が富岡駅周辺の様子をネット
震災後は復興関連予算が下りやすいのか、福島県ではあちこちで新しいトンネル工事が行われている。トンネルは迂回路を直線で結ぶわけだから、アクセスが向上するのは確か。でも、いざ完成してみると、短縮時間は数分程度というケースが珍しくない。自分の懐
私の編集者生活はたった3年。今から30年以上前の話である。当時、調べものをするには図書館に通うか、大宅文庫を利用するしかなかった。だから朝日新聞で大宅文庫が存続しているという記事を読んだとき、懐かしさが込み上げてきた。確か京王線の沿線だっ
私は政治の世界にはあまり口を挟みたくないが、8月時点で1・52倍という有効求人倍率の高さをアベノミクスの成果だと主張する人には異論を唱えたい。なぜいま人手不足なのか、原因ははっきりしている。12年以降に団塊の世代が65歳を迎えて、大量に退
朝日新聞が盛んに使うので、処分できない負動産という言葉も定着しつつある。その解決法としてまず頭に浮かぶのは、自治体の空き家バンク。制度があるのは全国で約400自治体で、単純計算で4自治体に1つだ。処分したい土地建物がその市町村にあるかどう
原発事故を体験した福島県民なら、原子力発電所からの同心円で行われた政策がいかに多くの分断を生じさせたか、よく知っている。私の自宅はイチエフから21km地点だが、いまだに「20km圏内の人は買い物が派手」といったやっかみが聞こえてくるほどだ。し
新聞報道によると、避難指示解除から2年を過ぎた楢葉町で、行政区の再編が検討されているらしい。震災前と比べた町内居住率は、新たに転居してきた住民を含めても27%。町内には20の行政区があるが、一部の行政区を統廃合する。と同時に、先月この目で
取材で立ち寄ったばかりの静岡県河津町で、こんな政争があるとは夢にも思わなかった。町が計画する子育てや文化活動の複合施設を巡って、計画に反対するグループが現職の町長をリコール請求。何と賛成2816人、反対1524人の大差で成立してしまったの
昨日に紹介した「クローズアップ東北」によると、新しい街づくりのキーワードはコンパクトシティ+ネットワークなのだとか。ネットというくらいだからシティは複数以上で、住んでいる地域で日常生活を送れることが前提。ただし、仕事などの問題もあるので、
青森市といえばコンパクトシティの先進地として有名だが、それが失敗したとNHKの「クローズアップ東北」が詳しく報道していた。コンパクトシティとは、中心市街地に行政機能や商業施設を集約させ、郊外に住む高齢者も呼び込んで地域再編を図る手法。いか
10月15日から新聞週間を迎える。といっても、知らない人ばかりだろうが、新聞の購読層が減少していることは確かなようだ。新聞通信調査会の「メディアに関する全国世論調査」によると、朝刊を毎日読む人は昨年の数値で50・2%。ほぼ2人に1人しかい
今夏は長雨で、福島県でも雨の日が1カ月近くも続いた。当然、農作物への影響が心配されるところだが、農水省は9月15日時点でのコメの作況指数を発表。「不良」は栃木県のみで、「やや不良」が新潟や三重など、全国的には「平年並み」という結果になった
私は現物を確認したわけではないが、アクアマリンふくしまに出かけたお友だちが都路町の行司ヶ滝の紹介文で「浜通り地区を代表する滝のひとつ」という記述を見つけたらしい。滝の下流にある高瀬川は太平洋に注いでいるから浜通りでおかしくはないのだが、い
一昨日、東京を日帰りしたのは「しらかわ新幹線通勤セミナー」を取材するため。詳しいことは次号の発売まで伏せておくが、県南の新白河駅は新幹線通勤をする人が多いことで知られている。セミナーのチラシに「満員電車に耐える40分と、広々シートで優雅に
小池新党が民進党の党員を受け入れるに当たって、リベラルを排除と報じられている。排除された人たちは枝野さんの立憲民主党か、無所属で出馬するらしいので、本当の話だろう。確かに新党が既成政党を丸呑みするなんて筋が通らないし、民主党が政権離脱した
放射性物質のセシウムは山からどんどん流れてくるから森林除染をすべき、という意見は福島県内でも根強くある。一方で、日本で3番目に広い福島の山林除染など不可能という声も多い。それにも関係してくるのだが、茨城県つくば市の森林総合研究所は先ごろ川
福島県で好調なのは、5連続金賞ナンバーワンの日本酒だけでない。私の分野では、新規就農者も211人と3年連続で200人を突破。明るい話題となっている。就農者でUターン者は減少傾向だが、新規参入は110名と昨年同様。よそから福島に来て農家にな
この6年あまり、福島県内で避難解除なった地域を私は自分の目で確かめてきた。半年で解除されたわが都路はその先駆けで、人が住まない農村の荒廃のすごさを実感。問題になった某大臣の「死の街」発言ではないが、まさに時計が止まったような風景になってい
石油や石炭などいずれ枯渇するエネルギー源に頼らず、太陽光や風力、地熱など自然から無尽蔵に得られるエネルギーを再生可能エネルギーと呼ぶ。なかなか上手いネーミングだと思うが、福島の未来にとって無視できないキーワードだ。というのも、原発事故を受
本日3日、『田舎暮らしの本』11月号が発売になる(表紙はカバンの縫製職人になった移住者たち)。私は2つの企画に関わった。1つは冬を前にして「薪ストーブのある暮らし」。晩秋の定番企画ではあるのだが、私は栃木県日光市の山中で主に調理を目的とし
9月12日の話だが、長崎大はチェルノブイリ原発事故の経験をしたロシヤやベラルーシの医科大学と単位互換交流を始めると発表。その記者会見には長崎大・原爆後障害医療研究所の高村昇教授、そして私が震災直後からお世話になっている同大副学長の山下俊一