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2022年05月13日10:18

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60代を生きるには

渡辺裕之さんの訃報にはえーえー、上島竜兵さんの訃報にはえーえーえーえーというのが最初の反応。渡辺さんはファイト一発のアスリート、上島さんはリアクション芸でトップを極めた人。私とほぼ同世代の60代だが、1つ年下の上島さんの自殺には大きなショックを受けた。そういう世界とは一番遠い存在と信じ込んでいたのだろう。会ったこともない芸能人の死になぜ私が涙をこらえなければならないのか、自分でもさっぱりわからない。

一昨日の夜、夫婦で晩酌をしているとき、その話題になった。「やっぱり近くにいる人でもわからないのねえ。あなたは大丈夫なの」と真顔で嫁に聞かれたので、「先週はやばかった。でも、通り過ぎれば何でもないんだ」と正直に返答。60歳から自律神経の乱れで、緊張感のコントロールが難しくなっている。だから取材で出かける前は不安でいっぱいになってしまうときがあるのだ。

渡辺さんも上島さんも死の真相はわかるはずもないが、仕事とコロナが影響したのは確かだろう。2人とも真面目で、いい加減な生き方ができない性格。コロナ禍以降にスタイルが変わり、自分のメンタルと折り合いが付けられなかったような気がする。私もそれに近いのだが、最悪の場合はリタイアすればいいと思いつつ、いざ現場に出かけると体調が好転することが多い。仕事が薬になるのだ。私には享年36歳の姉、享年55歳で師と仰いでいた編集者の宮永さん、享年68歳で私の本を9冊も出してくれた大編集者の石井さんという生きたくても生きられなかった3人の恩人がいる。だから天命を全うするのが義務と自分に言い聞かせてきた。61歳の上島さんが世話になった志村ケンさんもコロナ死は想定外のはず。死の選択は簡単でないが、恩人に義理を通せなかったのは残念でならない。

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