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2022年05月11日09:34

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田舎物件発祥の地

GW明けに、北アルプス山麓の安曇野を取材で訪れた。ここへ向かうローカルなJR大糸線には特別な感情がある。というのも1980年代半ば、このエリアにあった生坂村、美麻村、信州新町などの過疎地域は全国に先駆けて空き家対策・斡旋の取り組みを行い、それを追いかけたのが私の田舎取材の原点なのだ。

当時、東京で田舎物件を扱う業者はカントリーセンター1社しかなかった。私は編集プロダクションを辞めるとき、社長から「だったら何か企画を残していけ」とわけのわからない言葉が。それで提出したのが田舎の空き家に関する企画だった。クレジットカードの会員向けの雑誌を編集していたので、まさかそんな企画は通らないと思っていたら、なぜか通ってしまった。「うちに入る金の半分をお前にやるから、それでフリーになれ」と言われて足を踏み入れ、35年以上もこの仕事を続けることになってしまったのである。

いまは亡きカントリーセンター代表の松沢さんは「いろんなマスコミが情報をほしいと言ってきたが、一緒に歩きたいと頼んできたのはあなただけ。私は貧乏旅行しかしないけど、それでよければどうぞ」とOKしてくれた。松沢さんは下戸だったので、田舎物件を案内してくれる人と酒の相手をするのも私。そこで学んだことが財産になっている。ぐるっと一回りした感じだが、田舎暮らしの変化をずっと見てきた。だから余計に大糸線が懐かしく感じる。

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