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2022年05月10日09:48

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凍土壁の不具合

廃炉が計画されているイチエフの原子力建屋にはデブリを冷やすことで生ずる汚染水だけでなく、地下水や雨水も混入する。とくに地下水は量が半端でないので、その対策が早くから論議されていた。その結果、採用された凍土壁。建設には約345億円もの国費が投じられ、維持費は年間数億から10数億円もかかっている。

ところが、昨年10月に凍っているはずの地中の温度が0度を超えていると東電が発表。11月には13度まで上昇していた。原因は雨水の排水設備が壊れたこと、凍結管を流れる冷媒が漏れたことによる。これだけ莫大な費用をかけた設備なのに、その効果もはっきり示されていない。台風などで大雨が降ると、地下水が急増しているという。

汚染水は現在、1日150トンのペースで増えている。東電はそれを100トン以下にする目標を立てており、放射線量が高い段階では凍土壁しか選択肢がなかった。ただ、長期運用は想定しておらず、計算外の事態になっている。増え続ける汚染水をタンクだけで解決できないことは明白で、薄めた処理水を海洋放出することに理解を示す福島県民も少なくないのだが、これだけ計算外のことが立て続けに起きると本当に安全なのか疑われても仕方あるまい。事故処理が後手後手に回っているのは気になるところだ。

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