mixiユーザー(id:6542560)

2021年10月23日10:12

28 view

エリートツリーが林業を変える?

ライター仲間・田中淳夫氏の著書名『絶望の林業』ではないが、日本の林業の未来が明るく語られてきたことは少ない。だからテレビ報道に接して余計に驚いたのだが、成長スピードが通常の1.5倍というエリートツリーが注目されている。選りすぐりの人工的に交配し、育った木の中から、さらに優れた個体を選んだものという。

日本の林業の衰退が社会問題化してほぼ半世紀。田中角栄が打ち出した拡大造林政策を全国の林業家が信じ込み、日本全国で杉・檜を中心とする植林が行われた。ところが、材木価格は外材に押されて低迷を続け、価格の高い国産材のニーズも低迷。林業家の高齢化なども重なって、日本の山は荒れ放題になってしまった。グリーントラスト、自伐型林業など新しい方策も出てきたが、日本の林業の起死回生は見えてこない。

文系の私にエリートツリーの有効性はわからないが、簡単に言えば品種改良みたいなものだろう。もしそれで伐採時期が20年も早まるのだとすれば、どうしてそういう技術がいままで出てこなかったのか。素朴な疑問を感じる。CO2の吸収量が多く、国は2050年までに苗木の9割以上をエリートツリーにするという目標を掲げたようだが、大きな話題にはなっていない。どこまで可能性があるのか、正直なところわからないことだらけだ。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する