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2021年03月04日11:19

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イチエフと防潮堤

近年の宮城、岩手の海岸線を見たことがある福島県民なら、自分たちが置かれている環境との違いはよくわかっているはず。福島で海の眺めを遮るような防潮堤はあまり目にしないが、それが東北を北上すると風景が一変するのである。住民がほとんどいなくなって10年前とあまり変わらない福島と、要塞のように変わってしまった三陸地方。震災後の歩みはかなり異なっている。

最近の地震で、福島にも久しぶりの大きな揺れを観測した。それでも大きな津波は発生しなかったので、日常生活は一部の地域を除いて元に戻りつつある。とはいえ、イチエフでは1号機と3号機で格納容器内の水位が数十センチ低下した。県内では大きな騒ぎにならなかったし、そういう細かな情報も公表する東電に安心感を持った人も多かったかもしれない。

でも、よくよく考えてみると。これは恐ろしいことではなかろうか。イチエフの廃炉は30〜40年で完了するという目標は、作業が大幅に遅れている。もしその間に10年前と同じ規模の大津波が来たら、イチエフはどうなってしまうのだろう。最近になって、最大16mの防潮堤の建設を始めるという報道は流れた。完成に2年以上かかるようだが、それまでに大津波がこないことを祈るしかない。

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