久しぶりの飲み会

２月末日の昨日、避難先のＩさん宅で飲み会があった。朝にＳＮＳを立ち上げたら移住者仲間の誕生地だと知らせてきたので、てっきりそれかと思ったら、会場で「おめでとう」といっても反応はさっぱり。じゃあ何が目的の飲み会かと聞いたら、「そろそろ春だからいいベ」と家主。震災１０周年の前倒しでもないようだ。

私の病気が悪性でなかったことはみんな知っているからまったく同情されなかったが、「俺は盲腸、前立腺、脊柱管神経症･･･」、「俺は明日、病院に行くけど，調子が悪いから入院するかも」と病気自慢ばかり。Ｍちゃんも来週には手術の予定がある。ほとんどみんな病人ばかりなのだ。まあ、年をとるとはそういうことなのだろう。

思い起こせば１０年前、震災で集まったのがこのメンバーだった。長野の親戚に避難したり、自宅に戻ったり、私らのようにそのまま１カ月も居住させてもらったり、その後の行動はさまざまだったが、みんな当時のことははっきりと覚えている。その頃はこんなに病気の話はしていなかった。２０年後はあんまり考えたくないが、１０年後でもみんな元気でいる保証はない。楽しい飲み会ではあったが、ちょっと寂しさを感じたのも事実である。