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2020年09月12日11:01

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トリチウム安全の根拠?

イチエフで貯まり続けるトリチウム入りの汚染水の問題については、1カ月半くらい前に書いたばかりだが、朝日の福島版で最新情報を見つけたので、備忘録の代わりに記しておこう。トリチウムがALPSで取り除けない放射性物質であること、現況のままではタンクの容量が2年くらいしか持たないこと、仮に海流放出となれば国際的な風評は避けられないこと、は福島県民の大多数が知っている。でも、海流放出が有力視されているからには化学的根拠があるはず。賛否とは別にそれを知っておくべきだろう。

インタビューに答えたのは、資源エネルギー庁廃炉・汚染水対策官のKさん。まさにこの道の専門家だ。トリチウムは人体に有害ではないのかという直球の質問に、「トリチウムは非常に弱い放射線しか出ない。空気中で1cmも飛ばないし、威力も弱いので紙1枚で防げる・・・セシウムに比べ、人体への影響は格段に小さい」とのこと。さらに「仮にいまタンクにある約120万トンの水をすべて海流放出したとしても、海岸近くの住民に与える年間被曝線量は0・81マイクロシーベルト」というのである。ただし、海流放出には法律の基準があるので、希釈は必要になるらしい。

これが本当だとすれば、いままで汚染水対策につぎ込まれてきた莫大な費用は何だったのかという疑問も感じないわけではない。問題を先送りにしてきたから、逆に県民の反感が大きくなってしまったともいえそうだ。ロシアがトリチウムの分離技術は可能と言及しているが、それについては「あの技術が仮に正しいとしても、濃度の薄い水と濃いものが分離して残り、処分を考えないといけない・・・タンクが満杯になるまでの間に、分離技術の開発を待つ時間はない」という。福島県民ですら初めて聞く話ばかり。これを日本国民に理解させるのはかなり難しいべな、というのが私の率直な感想である。

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