モリアオガエルは広範囲に棲息

先日、私のウォーキングコースでご近所からモリアオガエルの卵があると教えられた。それも都路の中心部から１kmも離れていない旧国造沿いで、まん丸い卵の固まりがいくつかある。へーと思ったが、教えてくれた当人ですら「こんなところにあるんだねえ」と驚いていたほど。棲息域は本州と佐渡島で、意外と広範囲なのだ。

モリアオガエルといえば、お隣の川内村の平伏沼があまりにも有名。私も何度か足を運んでいる。でも、天然記念物はカエルの方ではなく沼なのだとか。別に平伏沼だけにモリアオガエルが棲息しているわけではない。これは震災前の話だが、大熊の山里町に住んでいた知人から小さなモリアオガエルをもらったこともあった。「うちの山には天然記念物がいるんだ」と自慢していたが、ちょっとした誤解なのである。

川内村がカエルで有名になったのは草野心平氏の功績によるものと思われるが、たぶん昔の人はモリアオガエルが広範囲に棲息していたことは知っていたはず。ただ、都路で聞いたのは初めてだから、関心が薄かったのかもしれない。いまさらカエルの村で売り出すわけにもいかないが、身近な存在ということはわかった。ウォーキングでカエルと遭遇できれば、もっと感動するかもしれない。