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2020年07月05日08:34

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会津のコロナゼロ

福島県のコロナ感染者数は80数名と東京の1日分にも満たないが、その中でも会津は岩手と同じで1人も出ていない。これは福島では有名な話だが、おそらく全国的に知られているわけではないだろう。私もカメラマンも東北在住で感染リスクはゼロに近いけれど、いちおう取材エチケットとしてマスク着用で会津入り。ところが、2人に1人もマスクをしていない。宿や飲食店の受付では飛沫感染防止のビニールくらいは下げていたが、温泉の中でも地元の人同士が大声で世間話をしている。こりゃあマスクは不要と判断。

まあ、考えてみれば当たり前の話で、私が住んでいる都路だってマスクをしている人なんかほとんど見たことがない。飲食店の人たちが義務的にやっている程度である。会津の話に戻ると、カメラマンが「とうふなくなったぞー」という看板を見つけて関心を示した。急なオーダーにも役場職員が対応してくれて取材可能となったのだが、「昨日のだから売れないけど、1丁くらいはある。うちで食ってけ」と言うではないか。お言葉に甘えてご馳走になった。

もう金婚式を過ぎた夫婦が営んでいる豆腐屋は、1丁110円の豆腐の店頭販売だけでなく、イベントなどでも引っ張りだこだったという。でも、いまは1日10丁くらいしかつくっていない。理由を聞いてみたら、「もしうちからコロナを出したら大変だあ」とのお答え。会津で1人も感染者がいないのだから、この寒村で出たとなれば地元で大騒ぎにはなるだろう。同じような話は都路でも耳にしている。感染者がいなくてもコロナ禍はあるのだ。昔風の硬い豆腐をご馳走になりながら、ちょっと複雑な気分にはなった。

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