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2020年04月04日09:32

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三密の難しさ

私だってもう新型コロナの話題を書きたくない、というのが本音だ。でも、状況は悪化する一方で、桜の話なんかしても無視されるだけ。政府や地方自治体の発表に一喜一憂しているのが情けない。短期的には東日本大震災のほうが心理的ショックは大きかったが、先が見えないというしんどさは今回のほうが上かも。世界中で拡大している疫病だから、当然といえば当然だろう。

しかし、社会生活をゼロにすることはできない。私らマスコミ人は情報を発信する義務があり、そのためには取材という行為も必要になる。ライターは相手を前にして質問し、コメントをいただかなければならない。その障害になりかねないのが三密。最近出てきた言葉だが、「密接・密集・密閉を避けろ」という意味だ。1対1の取材で密集や密閉は避けられるかもしれない。でも、話を聞くのに密接は不可避だろう。

仮にそれが1カ月だとわかっていれば、今回はカメラマンだけ動いてライターは電話かメールでインタビューという方法もあり得る。しかし、そんなことが長続きするはずもなし。やっぱり、多少のリスクは覚悟して動かざるを得ない。でも、取材相手だってできれば人との接触はなるべく避けたいはず。先月までは着用しなかったマスクも、エチケットとして持参することになりそうだ。

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