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2020年04月01日10:03

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コロナ疎開

テレビで「コロナ疎開」という言葉を聞いて、あーあ、歴史は繰り返すんだなあと思った。首都圏では週末の外出自粛を要請した自治体が多かったわけだが、遠出をするなとまでは言っていない。さらに、買い占めで買い物が不自由になったこともあり、長野方面へ出かけた都会人が急増。それに対して佐久市長が「首都圏から来ないで」という異例のコメントを出したのだ。マスコミは「疎開」と表現したが、NHKが差別にならないのかと問題提起していた。

この「疎開」という言葉、福島県民には苦い思い出がある。原発事故の年、福島に留まった子どもたちに対してタレントの清水国明氏などが「こっちに疎開しておいで」と呼びかけ。実際、沖縄などへ子どもが一時訪問する事態になった。私は放射線防護の山下先生にこの件で直接メールインタビューしたこともあるので、疎開にどんな意味があるのか自問自答したのをよく覚えている。

放射線とコロナウイルスの共通点は、目に見えないし臭いもないこと。だから福島県民というだけで差別を受けた人もいたのだが、立場が逆になると東京都民というだけで似たような目で見られる。これが一時的なものなら地方も受け皿になりそうだが、東京を中心とした首都圏のウイルス感染者は増える一方。差別する気はなくても、地方の人たちが怖がる気持ちもわからぬではない。この異常事態が少しでも解消に向かうことを祈るばかりである。

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