新型コロナの影響で急に使われ始めた「不要不急」という言葉。以前からたまに耳にはしていたが、やたら新聞で見かけるようになった。辞書には「重要ではなく、急ぎでもないこと」とあるが、実際にはいろんな使われ方をされている。いちばん多いのは「不要不急の外出」だが、ウォーキング程度で健康リスクが出るはずもないので、卒業式、結婚式、長時間の会議などを指すのだろう。
コロナの影響の1つに百貨店の売り上げ大幅減というのもあるのだが、新聞には「不要不急の商品が多いが、食品や必需品も扱っているので営業を続けていきたい」という日本百貨店協会の専務理事のコメントが載っていた。不要不急の商品とは、貴金属とか、家具とか、ドレスなどを指すのであろうか。まあ、普段は使わない高級品と思えばいいのだろう。
さらに首をひねったのは台風19号関連の災害ゴミ関連の記事で、郡山市が「不要不急の粗大ゴミは調整して申し込んでいただきたい」とコメントしていること。「処分を急ぐこともない粗大ゴミ」くらいの意味なのだろうか。わかったようなわからないような不思議な表現だ。震災に頻繁に使われた「安心安全」と似ているな、というのが私の感想である。
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