マスクの話

月１回の通院日が迫っていたので、妻にマスクをすべきかと聞いたら、「それはエチケットしてやるべきだ」という。海外ではマスクをしただけで感染者と疑われる事例もあるのに、日本では他人に移さない方を優先すべきという空気なのだろう。わが家にマスクはあるのかと聞いたら、「震災のときに配られたのがある。使用期限はない」とのこと。消毒液と同じ現象が起きた。

というわけで、言いつけ通りマスクを持参し、いつもの病院へ。ところが、マスクをしているのは３人に１人くらいしかいない。医療関係者も全員がマスクをしているわけではないようだ。まあ、福島県では感染者が発表されていないから、危機感が薄いとは言えるのかもしれない。注意深く見ていたが、すごい咳をしている人も見当たらなかった。

病院を出て、調査委薬局へ行くと「マスク入荷しました」の文字が。ふーんとは思ったが、そのままスルー。その日の報告を妻にしたら、「マスクしている人が少ないのは買えないからよ。その薬局で買ってみんなに配れば良かったのに」というではないか。田舎で感染者が現れないとは限らないけど、ちょっと神経質すぎる気はする。ちなみに、私も２時間くらいマスクをして面倒だから外したけれど、テレビによれば「ひもの部分を持ってビニール袋に入れて処分するのが正しい」のだとか。何か溜息が出てくるような話である。