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2020年01月23日08:28

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聖火ルートの放射線量

この話題をチラッとアップしたら、意外に反響が大きかった。福島県民としては他人事でないので、もう一度整理しておこう。テレビでは県のコメントとして「すべての地点で年間1ミリシーベルトを超えない」となっているが、新聞はもう少し詳しく報じている。聖火リレールートで調査したのは2万4436点(車道7022地点+沿道1万7414地点の高さ1mの空間線量)で、うち約3%に当たる765地点で毎時0.23を上回った。

テレビと矛盾するようだが、実際はどうだったのか。車道は毎時0.01〜0.46マイクロシーベルト、沿道は毎時0.01〜0.77マイクロシーベルト。私たちは年間1ミリ=毎時0.23マイクロシーベルトと擦り込まれているから、高いところもあるんでないのと思いがち。その数値を超えているところは車道が178地点、沿道が587地点あるが、0.23というのは外で1日8時間を365日続けて浴びたら1ミリに達するという話。ランナーや観客の滞在時間など高が知れており、問題なしと断言できるわけだ。

最近、あの有名な元・京大の小出助教が「フクシマ事故と東京オリンピック」という本を書いて、東京オリンピックの中止を呼びかけている。オリンピック自体は私も開催意義に疑問を持っているが、放射線とは関係ない理由。0.77と聞くと高いようだが、実は今春に解除予定の常磐線大野駅周辺ではまだ年間9ミリくらいあるそうだ。それでも国が居住可能とする年間20ミリの半分くらい。ちなみに、原発作業員の法定被ばく線量は年50ミリ以下で、平成27年以降はその水準を保ち続けている。

付記:以上は国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告を元にした基準で、低線量被ばくを強行に主張する学者やジャーナリストの輩もいる。

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