スクールバスと運動不足

年末に田舎暮らしと運動不足の関係を書いたばかりだが、朝日新聞で学校の統廃合と運動不足に関する大きな記事を見つけた。田舎はどこも小中学校の統廃合が進んでおり、その代わりにスクールバスの通学が急増している。いままではそれが悪いことだとあまり思っていなかったのだが、教育関係者は体力低下に結びつくと危機感を持っているらしい。歩く量は減るから、確かにその通りだろう。

わが都路の場合、避難指示が出てからスクールバスが急増。というのも、田村市の中心部から都路に通わせる親が多かったからだ。いまどの程度まで数値が変化しているかはわからないが、スクールバスの数を見る限り大幅に減っているようには見えない。まだ船引方面から都路に通っている子どももいるのだろう。もう原発事故から８年を過ぎたので、ちょっと複雑な気分にはなる。

私らの地域はちょっと事情が特殊だが、いまの子どもは運動不足に加えてゲーム依存症という問題もある。新潟県長岡市では雑巾掛け競争などで子どもたちに体を動かす取り組みもやっているそうだ。しかし、保護者が関心が強いのは学力や通学時の安全確保ばかりで、体力はあとまわりになりがち。こういう問題はますます顕在化してくるものと思われる。今から対策を考えるべきだろう。