mixiユーザー(id:6542560)

2019年12月06日08:24

61 view

無電柱化は進むのか?

千葉県では台風15号で約2000本の電柱が倒壊し、長期の停電に悩まされた。日本は東京23区ですら8%と無電柱化の圧倒的な後進国で、100%のロンドン・パリなどとは比べようもない。ただ、写真はわが家から車で約15分の田村市常葉町商店街で、無電柱を実現している。取材に来た新聞記者などに説明すると、「あー、本当だあ」と驚くが、話さなければ気付かないほど日本人は電柱に慣れっこになっている。

でも、新聞報道で初めて知ったのだが、大正時代の日本は東京の一部で電柱のない風景が広がっていたのだとか。ところが、戦争で焼け野原となり、低コストで電力供給を急ぐため、とりあえず電柱を立てまくった。景観を損なうことはみんなわかっていたが、台風くらいでバタバタ倒れるとは思っていなかったのである。いまこそ無電柱化を推進すべきだという論議が高まってきた。

無電柱化推進法は16年に議員立法で制定され、東京都は翌年に推進条例を定めている。ただ、問題はコストと時間。都建設局によると工事費は1km当たり5億3000万円、工期は400mの区間で平均約7年もかかる。また、電柱をなくすと大きなトランス(変圧器)をどこに置くかも課題の1つ。地中線を浅い部分に埋設したり、特殊な発泡スチロールで工期を短縮したり、コストダウンの研究は進んでいるようだ。今後に期待したい。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する