mixiユーザー(id:6542560)

2019年12月05日07:47

63 view

誰のためのセレモニーなのか?

姪の結婚式会場は東京の埋め立て地にあり、まわりにタワーマンションが林立していた。ここへ向かうには東京駅の近くから出る専用バスに乗り込まねばならない。その時間が朝8時15分。当然、福島から辿り着けないので、前泊+披露宴の飲酒でもう1泊である。控え室でかなり待たされたのだが、やがて会場の責任者らしき女性がやって来て、進行について説明を始めた。その内容が10以上あり、即興で頭に入るものではない。しかも、敬語は使っているが、完全に命令口調なのだ。内心ムカムカしたが、祝いの場だと息を飲み込む。彼女はクライアントのことしか頭にないのだろう。

親戚同士の挨拶が始まった。これは私らもやった記憶はあるが、義理の甥になる親族と親戚付き合いするわけはないから、50人近くも自己紹介をする必要があるのだろうか。問題はそのあとの集合写真撮影。同じ場所で椅子を移動し、5段くらいの列を作っていく。「はい、そこ上に、そこ下に、もっと右、いや左へ・・・」と整列が延々と続くのだ。15分くらい経過したとき、2歳児を抱いていた甥が「おっせーな」と痺れを切らした。すかさず私も「もういい加減にしようよ」と仕事口調になってしまった。私らもロケで一般人相手に集合写真はたびたびやっているが、10分が限界。会場にいるのはその6時間前に自宅を出たり、髪をセットしたり、すでに疲れて会場入りしている人ばかりなのだ。カメラマンはそんなことはお構いなしで、自分たちの仕事のことしか考えていない。

そのあとは野外で親戚以外も混じっての集合写真。今度は女性カメラマンが同じような仕切りをしたが、こちらはまだ許せる範囲の時間設定。ただ、新郎新婦と親戚でフランクな記念撮影をしているとき、私がコンパクトカメラを出したら撮ってくれるというので渡したら、おそらく電源を切らずにカメラを放り投げたのだろう。ズームしたままレンズが収まらなくなってしまった。私はプロのカメラマンにデジカメを壊されてしまったのだ。ほかにもビデオ撮影の邪魔だから除けてほしいと言われたり、こいつら何者なんだと思う奴ばかり。私の知り合いにも「要求が多すぎるからブライダルの仕事はやりたくない」とこぼすカメラマンがいたが、そういう世界なのだろう。私に言わせれば、こいつらはド素人軍団である。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する