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2019年11月19日09:32

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売買か賃貸か

最近、テレビ朝日系列のワイドショーで「田舎暮らしを始める物件は賃貸がいいか、売買がいいか」という古くて新しいテーマをやっていた。あまり専門家と呼べるようなコメンテーターは見当たらなかったが、田舎暮らしのマスコミ人気は相変わらず続いているようである。「ポツンと一軒家」はその最たるもので、どういう背景があるのか、私も首を傾げるほどだ。

田舎物件は当初、賃貸が先行して始まった。農村では「先祖伝来の土地建物を手放すのは恥ずかしい」「その地域を離れてもお盆の墓参りをするのに実家は必要」という概念が強かったからだ。それは失敗というリスクを抱える移住者にも好都合だが、誰でも簡単に貸してくれるわけではない。地域の迷惑をかけない人、という法則はいまでも生きている。借りる側もどこまでリフォームしていいのか、いずれ返す必要があるのかなど、注意すべき点が少なくない。

では、買う場合はどうか。負動産という言葉が流行しているように、売買できない土地建物が増えている。それを相続した人は固定資産税、別荘地なら管理費、リゾートマンションなら+修繕積立金などの負担が大きくのしかかる。だから近年は売買を希望する持ち主の方が増えているのだが、空き家のままだと重い負担になりかねない。私自身、移住当初はいずれ貸家を買い取りたいと頭をかすめたが、娘が使う予定がなければ余計な心配を押しつけるだけ。賃貸のままで正解だったと思う。ただ、家の設計や間取り、家族構成は人によってバラバラで、賃貸と売買のどちらがいいという単純な比較はできない。それが結論である。

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