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2019年10月31日10:45

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までいな村に陽は昇る

飯舘村といえば、「丁寧に」「大切に」などを意味する「までい」をキャッチフレーズにしてきた村。都路と比べれば3倍くらい広く、人口も震災前は6000人もいた大きな村だが、避難指示解除が遅れていまでも復興道半ばの印象がある。今回の取材では秋まつりと文化祭が行われ、かなり賑わっていたが、それでも人出は少ない感じがした。

あれは震災から3カ月後くらいだろうか。飯舘村も全村避難になるということで、様子を見に来たことがある。そのとき役場前でモニタリングポストを見たら、3.87μSv/h。当時、児童の活動基準とされた年間20ミリシーベルトに相当する数値であり、都路との違いに驚いたものだ。いまでもポストの数値は気になるが、8年前に比べてかなり下がっているとはいえ、我々が住んでいる地域より2倍くらい高い。これが現実なのだろう。

でも、飯舘村は川内村と同様、震災後の復興事業にはかなり力を入れてきた。道の駅の建設はその最たるものだが、いま役場は大規模修繕中だし、あちこちに新しい公共施設が誕生している。それがすべていいことだとは思わないが、「までいな村」復活に向けて少しずつ動いていることだけはわかった。イベントでは菅野村長とも言葉を交わす機会があったのだが、祭りの復活を心から喜んでいる様子。名刺には「までいの村に陽はまた昇る」と記されていた。

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