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2019年10月18日10:42

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いわきの多重災害

いわき市と言えば、8年前の原子力被災者をいちばん多く受け入れてきた自治体である。当初は津波の被災地でもあった同市が賠償を受けた避難者の受け入れ先、ということで軋轢があったことも事実だが、公営復興住宅なども整備され、ようやく落ち着いてきたところ。一時は全国でいちばん高騰した地価も安定し、いわき市の話題が少なくなったという印象は持っていた。

しかし、今回の台風19号はいわき市のインフラを直撃。なんと約4万5000戸が断水になってしまったのだ。原因は浄水場が浸水したことだが、これを再稼働させるには電気が必要。施設も電気もやられたので、福島で発生している断水の半分以上がいわき市に集中してしまった。夏井川水系でこういうことが起こるとは、ちょっと信じられない思いだ。

テレビでは大熊町から移り住み、農業でようやく新しい生計を立てるはずだった人が登場。しかし、人間の身長以上で成熟する果樹が水没してしまったという。ほかにも大熊町から移り住んでようやく新しい生活環境に慣れた人も登場していたが、「もう心が折れそうだ」と吐露していた。被害を受けたのは移住者ばかりではないから、いわきの地元住民みんなが大変な思いをしているはずだが、たった8年で2度も人生をやり直す移住者はさすがに大変だろう。「あの震災を乗り越えたのだから」という言葉は聞こえてくるが。

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