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2019年02月22日09:24

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先を読むことの大切さ

 団塊の世代が高齢化してさまざまな問題が噴出する、なーんてことは今の高
校生だってわかること。でも、40年以上前にそういう危機感を持っている人
は本当に少なかった。その意味でも、亡くなった堺屋太一さんはすごい人だっ
たんだなあ、と改めて思う。新聞記事によると、団塊の世代に気付いたのは修
学旅行の高校生の数を調べているとき、巨大な固まりに驚いたから。当時の日
本人はいかに危機感が薄かったかという証左なのだろう。
 ほかにも「油断」や「平成30年」などの話題作を書いた堺屋さんだが、や
っぱり「団塊の世代」を世に広めた功績は大きい。そして、もっと多くの人が
老人問題に気付くべきだった。政治が後手後手に回った結果、若い世代に莫大
なツケを回す結果になったからだ。いくら安倍さんが「働き方改革」などとき
れいごとを並べても、世代間格差は隠しようがない。特に就職氷河期に直面し
た年齢層は、それを痛感しているはずである。
 最近、子どもを産む・産まないで政治家の失言が相次いでいるが、その正当
性はともかく、いびつな人口ピラミッドが一時的に国力を削ぐことは事実。す
でに外国人労働者の受け入れまで検討されているが、決定的な解決策はない。
それでも先を読んで行動すれば少しは明るい未来が描けるし、ベーシックイン
カムなどの実証実験もできる。やはり堺屋さんのような先見性を持った人材が
日本には必要なのだ。寿命だから仕方がないが、その死が惜しまれる。

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