サステナブル

いまいちうだつの上がらないっぽい変な小規模団体の幹部のおじさんに「参加人数もたかが知れてる今度の我々の催しの案を一緒に考えて欲しい」と頼まれる

俺は有能な作家の如く「20周年イベントは過ぎたばかりとの事ですしそうなると次こんなのは…」とか色々言っていたら、何故かそこはだだっ広い所で急に前方にミスチルのライブステージがあった

超が付くような巨大な船みたいな上の、野外ステージに居るミスチルの4人がそこから俺に対して「アドバイスありがとう、あなたに頂きましたご助言は今後のバンドの参考に取り入れさせて頂きます!」とか笑顔で頭を下げてきてる
俺は「はぁ…いえいえとんでも」などと返していたら、ミスチルがいかにもボンジョビとかエアロクラスの大物海外アーチストとコラボしたライブが急に始まった
桜井と海外ロッカーが喉の筋張らして熱唱してる

おれはそれをキャンピングカーでくつろぎながら友人たちと見ている
すると突然強烈な台風がきて、キャンピングカーがティッシュのように簡単に吹っ飛ばされた
そのキャンプカーが吹っ飛び転がる過程で誰か一人男をグシャリと潰した
キャンプカーは尚も転がりやがて遠くの方で止まった、車体は逆さになったまま
因みに台風やキャンプカーが吹っ飛ばされた衝撃か気付いたら俺の銀歯も取れていた
俺はとにかくキャンプカーへ駆け寄り、車を起こして中を確認しようとドアを開けた
さっきの潰した人の肉片が車内に散乱してないか怖かったが、そんな事言ってられないとドアをガッと開けた
中はもう泥だらけで、人間の肉片など確認しようもないが、とにかく水だ、確か水のタンクがあった筈だ、と探すと幸いにも水のタンクは無傷なまま残っていた
それを取り出し、水に飢えていたおれはすぐさまコップに注いだ
そこへ何故かボクシングの山根会長が来て、自分の小さい水筒の残り水をそのタンクに足そうと注ぎ出した
それを見てウエッ！なにすんだと一瞬思ったがふと我に帰った、そうだ……今は急遽こんな大変な時なんだ、何を潔癖みたいな事言ってるんだと、山根会長の行動に引きかけた自分と、同時に仲間たちを差し置いて誰より先に飲み水をかっ食らおうとした自分を恥じた

そんな感じ