今日はお休みで、近所のデイサービスにてボランティア落語。
演目は「片棒」「八五郎出世」の二席演じた。大好評であった。
妻と娘が仕事と学校なので、天気が良かった今日は、
布団干し、シーツ・枕カバーなどの洗濯などといった寝具のケア。
部屋の掃除や一般的な洗濯など、とても良く働いた。
そんな中で落語が午後二時からあるため、午前中に前述の二席を練習。
インターバルを開けたが、一つの噺が約三十分なので、
トータルで一時間は正座をしていたことになる。それが本番に響いたようだ。
特別養護老人ホームが併設されているデイサービス。利用者様は三十名程。
どちらかと言うと「片棒」の方が間違えやすい為緊張感があるのだが、
今回はとても調子よくお喋りが出来て、大受けだった。
さて「八五郎出世」は順調に喋りだしたのだが、
やはり午前中から正座をすることがあったため、左足首が吊りそうになったり、
右ふくらはぎが吊りそうになるなど、噺に集中出来ない。
なんとか足をずらしたり、上半身を余計に動かして、喋りながら吊るのを阻止。
ようやく落ち着きを取り戻したのですが、今度は喋っているうちに疲れてきた。
無理もないね。午前中の練習を含めると、合計九十分は喋っているからね。
噺も終盤に入ってきて、最大の見せ場(というか聴かせ場)になる。
八五郎が都都逸を語る場面(僕は小柳枝師匠バージョンです)。
いよいよラストに入る場面だ。
「止めてくれるな飲ませておくれ。♩♬しらふじゃ言えないこともある♬♪〜。」
の「止めてくれるな…」が出ない。なんとか流れを止めないように、
適当に「素晴らしい酒を飲みたいなぁ。」などと、訳の分からないセリフでつないだ。
誰にも分らなかったのは当たり前だけど、
あれだけ練習しても、本番で疲れが出たりすると集中力に欠けてしまう事がある。
疲れるとストレスが溜まり、不安も大きくなったりする。
噺の流れに乗ってしまえばこっちのものだけど、それが出来ない気持ちになり、
「これはまずいなぁ。」と感じた矢先であった。
こんな事ってあるんだね。
でも皆さん、とても喜んでくださった。だから良しといたします。
次回は二十七日。職場にて、久しぶりの落語である。
皆さん、楽しみにしている。当日の練習は半分くらいにしておきます。
林檎
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