それにしても焦った。
焦ってしまって、噺が途中で滅茶苦茶になった。
でも、なんとか止まらずに修正して、無事に終えることが出来た。
「たけのこ」という噺の、どこで間違って、
どのように修正出来たのかも、記憶にないほど。
今日は、自宅から車で7〜8分の場所にある、
介護老人保健施設にてボランティア落語。
演目は「たけのこ」「万金丹(まんきんたん)」。
一席目の「たけ…」の時、ワイヤレススピーカーの調子が悪く、
およそ30秒おきに「ブー、ブー」っと、電子音が出た。
最初は施設の音響関係のトラブルかと思ったけど、
施設の音響などは使用しておらず、放送もかかるタイミングではない。
「こりゃ、僕のピンマイクかワイヤレススピーカーが不調なんだ。」
と考え、噺の途中でピンマイクのスイッチを切ったところで、やはり音は止んだ。
同時に生声での落語になったのである。
しかし、心理的に動揺した為か、その同じタイミングで、
噺を忘れ、何を喋って良いのか分からなくなってしまった。
なんとか適当にごまかし、必死になって噺を元に戻したが、超焦った。
「たけ…」は、噺の内容はシンプルなんだけど、
「乗り」というか「勢い」を大切にしているので、ミスも勢いに乗ってしまった。
でも、良いこともあった。
それは、今回の施設の広さでは、生声では聴こえづらいかも。
と思っていたら、いざ生声になっても、皆さんに僕の声が聞こえているのが、
十分に分かったからだ。
これは発見である。今回の施設は、かなりの面積だからだ。
以前から、僕は声が大きいと言われることが多く、それが功を奏したのだ。
こりゃ次回のボランティア落語から、スピーカーは不要だな。
荷物が一つ減るので、丁度良いかも。自信にも繋がった。
また、最初から生声で演じた「万金丹(まんきんたん)」が大うけだった。
正直「どうして?」て思うほど受けまくった。
僕も故小さん師匠や歌丸師匠のを聞いた時、間抜けっぷりが笑えた。
それが表現出来たのでしょうか。素人落語も捨てたもんじゃありません。
これからも落語演(や)るぞ〜!
林檎
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