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2020年05月27日14:45

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「間違っている」と言える胆力。

>>もちろん、黒髪に染めるアルビノの方がいても、私は否定しない。それは自由だ。でも、私のように生まれたままの白髪で働きたい当事者だっている。私にとって、髪を染める行為は「自傷行為」に近い感覚だ。それを強いる社会が、生きやすいと言えるだろうか。

昨今良く使われる「間違ってない」という言葉を肯定の意味で捉えてしまいがちですが、間違っていないだけで、正しくはないんですよね。
ただ、間違っていると指摘を受けたくないから、間違っていないという言い方をしているに過ぎないわけです。
ですが、間違っていないという意識はあるので、こういう考え方をしていると、永遠に正解にたどり着けないわけですよ。
故に、昨今のモヤモヤした気持ちにさせられる事が多いのかと。

で、この方は、間違っていると宣言したうえで、自分の意見を述べています。
ですから、この方にとって正しいと思っている意見を述べているわけです。
この考え方が、正しいのか間違っているのかは別にして、仮に間違いを指摘されれば、その部分に対しての自説を述べるでしょうし、指摘に納得できれば修正も出来るわけです。
これが、「間違っていない」という前提で述べられた意見であれば、当人の自覚が間違っていないわけですから、受けた指摘に関してもそういう考え方もあるよね、とか、でも自分の意見も間違ってないしと響かないわけですよ。

私は、間違っても良いと思うんです。
何が正しいのかと言う事を考えていく過程で、正しいと思っていても、見る角度が変われば間違いだったりもするわけです。間違いに気が付いたら修正すれば良いだけの話なんですよ。
ですが、「間違っていない」という主張は、その間違いを修正の機会すら奪ってしまうわけです。

面接官が髪を染める気があるか?と問うているのは、その人の為を思っての事だと思うんですよね?会社の対面を考えている事は否定できませんが・・。
外見で人より目立つ人は、兎角注目されがちです。
注目されれば、粗も見えてくるわけです。
ですから、何かミスをした時に、人並み以上に指摘を受ける可能性が高くなるわけですよ。
ですから目立つ髪の色を目立たなくなるようにという話なんだと思います。
また、外から見える特徴のある人は、その特徴を指摘されることで生じるトラブルを抱えているわけです。
その特徴の指摘は何も悪意のある話だけではないんですよね。デリカシーの無い人は世の中に腐るほどいて、単なる好奇心で聞く事も少なからずあるんですよ。
ただ、指摘を受ける側に余裕が無ければ、それが単なる好奇心なのか、悪意を向けられているのか判断が難しいのでは?
どちらにしても取り違えた結果、そこに軋轢が生じるわけです。
その回避のために聞いてきている可能性もあるわけです。

ですが、この方は、ひょっとしたら最初にその言葉を口にした人が悪意があってそれを感じてしまったからなのか、髪を染めるという指摘について、自己を否定されてしまうように受け取っているんだと思うんですよね。
だから、こういう論調になってしまうのかと。

この手の指摘は、ある種のチャンスなんですよね。
人と違う指摘を受けたときは、比較対象する答えが無いわけですから、その答えの全てが正解になるんですよ。
そこに入る事が目的であるのなら、相手を掴む絶好のチャンスだと思うんですけどね。

昔から皆に弄られるので、私は慣れています。このままではダメですか?

肌が白いので、黒だと悪目立ちをすると思うんです。茶色や青ではダメですか?

仕事を少しでも早く覚えたいので、皆に覚えてもらえるよう、目立つようにこのままで勤めたいのですが、許可願えませんでしょうか。

相手がどう受け止めるか分かりませんが、面接する人は、相手の技量もさることながら自分の職場で仕事を続けられるかどうかを見極めたいんですよ。
人より目立つ容姿をしていれば、何某かの事は当然あるわけで、それに対して耐性があるかどうかもポイントの一つだと考えていても不思議ではないわけです。
私は背中に大きく目立つ傷があります。
高校の受験の際に身体測定があったんですが、そこで聞かれたのは、

背中の傷は治さないの?
多分、揶揄われるよ?

という話でした。
私は、気にしませんから問題ありません。と答えたわけですが、この時に相手の言葉に乗っかってしまったら恐らく不合格だったと思うんですよね。

気にするなら気にするような生き方もあると思うんです。
ですが、気にしないとするならば、徹底して気にしない生き方もあると思うんですよ。
この場合、髪を実際に染めるかどうかは問題ではなく、そう問うてくる相手の意図をどのように汲み、どうのように対処するかという話ではないのでしょうか。



■「白い髪で就活」わがままですか?アルビノ女子苦しめた就活の固定観念「白は間違い」と言われる生きづらさ
(ウィズニュース - 05月27日 07:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=6096791

「髪の毛は、黒く染められますか?」。生まれつき髪や肌の色が白い、アルビノの神原由佳さん(26)は学生時代、アルバイトの面接でそう問われました。「黒髪こそが正しい」という世間の価値観は、就職活動にも影を落としたそうです。人生の選択肢を、外見によって狭められてしまう社会。今は社会福祉士として、自分らしく働く神原さんに「本当の生きやすさ」についてつづってもらいました。

【画像】変形した顔・割れた唇・アルビノ・小人症…外見による生きづらさを抱える「見た目問題」当事者たち

取材で尋ねられる「鉄板」の質問
「就職活動で苦労しましたか?」

取材で聞かれる「鉄板」の質問だ。アルビノが就活で苦労することは、取材側の前提となっているようにも思える。「ああ、いつもの質問ね」と内心、思っている。

とはいえ、私も大学生の頃、アルバイトの面接で苦労した経験はあるので、それを淡々と語っている。それは、あくまで私の体験の一つに過ぎないけど、その部分だけが切り取られ、「アルビノのために仕事に就けない女性」として描かれたこともあった。

この報道に触れた人は、私のことを「かわいそうな人」と思うかもしれない。でも、実際はそう単純ではない。

「白い髪、染められますか」 面接官の一言
私がいつも語る差別体験は、大学生のときのものだ。

アルバイトに応募するにあたって、この髪色がどう判断されるか不安だった。求人サイトの検索項目で「髪色自由」のチェックボックスには必ずチェックを入れた。アルビノに伴う弱視なので、運転免許証も持っていない。サイト上で、私が応募できる企業は限られていた。

その中でも、スーパーやアパレル、個人経営の飲食店、いくつか面接を受けた。どの面接でも、私の顔を見るなり、担当者の顔は険しくなった。部屋の空気は重くなって、その場にいる自分が場違いな人間みたいで、今すぐに帰りたいと思った。

「髪は染められますか?」と聞かれたこともある。

一瞬、面接官が何を言っているのかわからなかった。生まれつきであることを説明しても、相手は困った顔をしたまま。私は「染めなければならないのなら、結構です」と伝えた。

結果は、すべて不採用だった。

友人たちが当たり前のようにアルバイト先が決まっていくのに、自分は違う。そんな現実に打ちのめされた。友人に「面接どうだった?」と聞かれれば「なんか、倍率高かったみたい」と、バレバレの嘘をついた。

そして、私はアルバイトを諦めた。

ただ、正直に明かすと、どうしてもお金が必要な状況でもなかった。親から「勉強と部活を頑張れ」と学費や生活費を工面してもらっていたからだ。もし自分で稼ぐ必要がある状況だったら、髪色が問われないアルバイトを、もっと必死に探したと思う。

「就活生=黒髪のひっつめ髪」に違和感
私が働くことについて、初めて意識したのは高校生のときだ。満員電車で通学中、就活中の学生を見かけた。リクルートスーツに、黒髪のひっつめ髪。「この人、さっきもすれ違ったっけ?」と思うほど、みんな画一的なスタイルだった。

そうした光景を見ているうちに「私も就活生になったら、黒染めをしなければいけないのかな……」と思うようになった。たとえ黒染めをしても、すぐに髪が生えて「逆プリン」になることは明白だった。肌の色が白すぎるから黒髪にすると顔色が悪く見え、逆に印象が悪くなるのではないかという心配もあった。

なにより「就活は黒髪でなければならない」という固定観念が、アルビノとして生きることを否定されているような気がした。黒こそが正しく、白は間違いなのだと。

そして、私はこう思うようになっていた。「画一的なスタイルを求める一般企業への就職は難しいだろう。少なくとも白髪の私は、黒髪の人以上の能力が求められるのではないか」と。

当時は思春期まっさかり。人とは違う姿への違和感に悩み、自分と向き合うだけで必死だった。人よりも努力して社会に求められる能力を身につけようという気概は、あのときの私にはなかった。

手に職をつけようと、資格取得
それでも、卒業後の進路を決めなければならない。

一般企業が難しいなら、資格をとって手に職をつけようと思った。「人の役に立ちたい」との思いもあり、社会福祉学科がある大学に進学した。

大学では、アルバイトの面接での苦い体験もあり、民間企業への就職は私には向いていないと、ますます思い込むようになっていた。だから、就活は福祉業界に的をしぼった。

書類で落ちることもあれば、面接で落ちることもあった。履歴書の備考欄にはあらかじめアルビノであることを記載した。面接で、髪色を問われることはなかった。ただ、不採用通知が届けば、「アルビノのせいかな……」と思ってしまう自分がいた。

実際に働いてみると、アルビノが不利益になることはなかった。すぐに顔を覚えてもらえるし、外見のことを聞かれたときには、それをネタにして話を広げることができる。今、私は精神障害者向けのグループホームで働いているが、外見よりも、私の仕事ぶりやキャラクターを見てもらえている。福祉の仕事は面白いし、私にとって天職なのかもしれない。

のしかかる「黒髪プレッシャー」
ここまで読み、「なんだ、アルビノといっても就活に苦労なんてしないじゃん」「民間だって、そんな差別はないよ」と思った人もいるかもしれない。

ただ、アルビノである私が就活のときに黒髪のプレッシャーを感じたことだけは、どうかわかってほしい。

「髪を染められませんか?」と聞かれた大学時代の経験は、私の心に重くのしかかった。ことごとく白髪を否定され、働くことへの自信を失ってしまったアルビノの友人もいる。外見に症状がある人は、私のように「民間企業は無理」と自ら選択を狭め、福祉職に就く人も多い。

アルビノの方々が就活で差別を受けた記事が出ると、ネットでは「本当に働きたいなら髪を染めろ」とか「わがままを言うな」などのコメントを見かける。そうした意見について、私は間違っていると思う。

もちろん、黒髪に染めるアルビノの方がいても、私は否定しない。それは自由だ。でも、私のように生まれたままの白髪で働きたい当事者だっている。私にとって、髪を染める行為は「自傷行為」に近い感覚だ。それを強いる社会が、生きやすいと言えるだろうか。

もちろん、社会人として最低限のTPOがあることは知っている。「それでも髪色なんて、もっと自由でいいじゃないか」。そうした考えが広まってくれれば、「黒髪プレッシャー」から私たちアルビノは解放されると思う。

「私は、この髪で生きていく」
私が髪色を理由に接客業で不採用になったエピソードは、8年も前のものだ。この間、街でみかける外国人の方々は増えた。今やコンビニや飲食店でも、さまざまな髪や肌の色の人々が働いている。外見の多様性は増していると思う。

応援してくれる企業もある。ヘアケア製品ブランド「パンテーン」は「#令和の就活ヘアをもっと自由に」と、139社の協賛企業とともにキャンペーンを展開している。私も賛同し、パンテーンの動画に出演させてもらった。

もしアルビノで就職に不安な子がいたら「過度に心配する必要はないよ」と声をかけたい。後輩たちには好きなことや、やりたい職業に前向きにチャレンジして欲しい。私も「アルビノでも好きな仕事ができているよ」と発信し続けようと思う。

私の髪には、26年分の人生が詰まっている。それら全て含めて今の私がある。だから、この髪を染めるつもりはない。

社会は変わっていくはずだ。そう願っている。私は、これからもこの髪で生きていく。



【連載・「#アルビノ女子日記」】
他の人と比べ、生まれつき肌や髪が白いアルビノ。「特別な存在」とみなされがちですが、どのような人生を送っているのでしょうか。当事者である神原由佳さんに、等身大の姿をつづってもらいます。不定期連載です。

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