別姓だと、家族の確認ってどうするの？

医療行為の場合、未成年者の医療の同意は、親権者が行う事になっています。
子供が病気になり、病院で子供と名字が異なると、面倒な話になりませんかね？
それとも保険証に親権者の名前を追加するのでしょうか。

医療行為の場合、本人が同意できる状況になければ、家族の同意により治療が行われるわけですが、これは、同性婚の時にも出ている話で、

名字が違うから家族と認められず同意者になれず悔しい思いをした。

という話から、法的婚を認めて欲しいというお話だったような？
病院からすると、本人の名字と異なる名字の配偶者を名乗る人の同意で意識の無い患者の手術をするという事になるわけですよね。

まぁ、個人番号でしたっけ？あれで照合が取れるようにしてしまえば良いだけなんですけどね。
〇〇番と〇〇番の人は、夫婦です。とか、〇〇番の人は、〇〇番の親権者ですとかね。

となると、医療機関は、個人情報にアクセスできる権限を持つ事になるわけですよね？

確かに、その仕組みにアクセスできる機関が増えれば、別姓であっても、家族である事の確認が容易になるので実害は無いのかも知れませんね。
ですが、第三者に個人情報を見られてしまう訳ですよね。

子供はどちらの性を名乗らせるのでしょうかね？
最終的には、改名可能な年齢が16歳ですから、16歳で選択とかになるのでしょうけど、それまでは田中と名乗っていた子供が、いやぁ父親の姓が格好良いから鈴木にしますとか、そういう話になるわけですよね？

で、取り合えずの子供の姓をどちらにするのかで面倒臭い話が始まるのは容易に想像が出来てしまうんですよ。
恐らく、当たり前のように夫の姓にしようとする人が多数派を占めるわけです。
夫婦別姓を言っているのは、儒教の国の方々の影響を強く受けている人達だと思っていますので、これは問題なく受け入れられると思うんですよね。
なにせ、あちらでは、それが普通なんですから。
ただ、夫婦別姓が定着して、早ければ数年、遅くとも10年以内には、

子供の姓が男性側だとする風習は、女性差別だ

という話になってくるわけですよ。
そうすると、儒教の国関係者の方々が、声高々に子供の姓を取り合えず男性にする事の拘りを言い出すんですよね？
この辺りの味噌糞の話は正直どうでも良いんですけどね。

あとは、別姓の習慣だ根付くまで、犯罪の温床になりかねないという所でしょうかね。

免許証、保険証で住居と名前が一致していれば、例外はあるのでしょうけど、普通は家族として認識してもらえるわけです。
ところが、住所は同じでも免許証と保険証なのどの名前が不一致なのに、家族という人達が出てくるわけですよ。
プライバシーというのがありますから、当人達がそう名乗れば、普通は、それ以上突っ込みようがありませんよね。ここに、

住居を同じくする血縁関係が無い家族を名乗る方々に対して、容易に確認が取れない状況

というのが生まれてしまう訳です。
医療の時にも書きましたが、個人番号で紹介が取れる仕組みに、警察官や児相、或いは、学校関係者がアクセス出来れば解決する話なんですけどね。

簡易に家族の確認が取れる方法を個人番号の紐付けで出来るわけですが、その仕組みを使う必要がある人達が、医療関係者、警察関係者、児相職員、教員となるわけです。

個人番号についても、それが紹介のキーになるのであれば、保険証、運転免許証、場合によってはパスポートなどに記載されていなくてはならないわけですよね？

これを嫌うのであれば、あとは、家族証明書という物も成立させ、それを役所で発行を受けるという方法になるのではないのでしょうかね。

さて、夫婦別姓を求める人達の言い分として、住所変更時には必須の手続きにも関わらず、姓が変わると役所の手続きに行かなくてはならず、非合理だと言っていたと思うんですけどね？
別姓にする事で、新たな証明が必要な可能性が出てくるわけで、その証明の為に、役所の手続きが必要になってしまう可能性もあるわけですよ。
また、証明書等により家族であることを確認するという仕組みが出来てしまえば、それまでは、身分証の名前の一致ですませていたものが、夫婦同姓であっても、求められれば証明を出さなければならないという風に変わってしまうのではないのでしょうかね？
だって、そうすれば何か問題があった時に、確認を行った人の責任にならずに済むわけですから。

それでね、選択制を含む夫婦別姓を求めている人達の夫婦別姓のメリットを読んだことありますかね？読むと、言いたくなりますよ。ヤジの通り、

結婚しなくていい！

とね。
外部に個人情報を晒すリスクや、役所の手間を増やすリスクや、簡易に家族であることが確認できないリスクや、子供に与える影響を天秤にかけて吊り合うような内容とは到底思えないんですよね。
そうすると、どうしても、儒教の国の方々のゴリ押しにしか見えて来なくなるんですよ。

名前が変わる事の喪失感だとか、自己のアイデンティティーがとか、その手の人達の言い分として、よく耳目にする言葉ですよね・・・。

家族の事、子供の事を考えたら、何が一番良いのかという選択をしてもらう事を願うばかりです。

で杉田水脈さんですか。
非生産性だけが独り歩きしていますが、その中に寄稿文の全文を読んだ方がどの位いらっしゃるのでしょうかね。
前半は、性同一性障害の原因は、マスコミが取り上げすぎて、若者の不安を煽りその結果、不安定な気持ちの人達が流れている懸念を言っているマスコミ批判なんですよね。
後半は、少子化対策に割くべき時間とコストを集中すべきという話の展開のなかで、前半の話を受けて、同性愛者に対して、非生産性という言葉を当ててしまったんですよ。
ここだけを取り上げられてしまっているわけで、どのマスコミも、前半のマスコミ批判については、毛程も触れてこないんですよね。

自分達に不利益になる事は報じない。

日本のマスコミは、良い根性をしていらっしゃいます。

ただ、例えヤジであっても、自分の発言に責任を持てないのは、如何なものかと思いますよ。
説明のあらかたが削除され、印象的な言葉だけを取り上げられたとしても、説明する必要はあると思います。
そのマスコミの対応が、そのまま野党のヤジにも適用されるわけですから。
それを見た、一般の方々が何を思うのかが大切なのでは？



■夫婦別姓ヤジ、杉田議員は取材拒否　自民は特定に応ぜず
(朝日新聞デジタル - 01月23日 20:05)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5946546

　衆院代表質問で選択的夫婦別姓に関する質問の際に自民党議員から「それなら結婚しなくていい」というヤジがあったとされる問題で、野党は23日の衆院議院運営委員会の理事会で事実関係の確認を求めた。自民党側は「ヤジは確認していない」とし、党に持ち帰り報告すると回答した。

　野党はヤジを飛ばしたのは、杉田水脈（みお）衆院議員とみられると指摘している。杉田氏は同日、自民党本部や国会内で記者団から事実関係を問われたが、取材に応じなかった。

　ヤジは22日の衆院代表質問で、国民民主党の玉木雄一郎代表が「速やかに選択的夫婦別姓を実現させるべきだ」と述べた際に飛んだ。23日の議運委理事会で立憲民主党が「杉田さんのヤジだったのか確認してほしい」と要求。また、立憲の安住淳国会対策委員長は23日の自民党の森山裕国対委員長との会談で、「国会議員の品位を傷つける。看過できない」と伝えた。ただ、森山氏は会談後、記者団に「今のところ（杉田氏に）問い合わせる予定は国対としてはない」と語った。

　杉田氏は同日午前から、記者団に「杉田さんのヤジなのですか」「意図はなんですか」などとたびたび事実関係を問われたが、携帯電話で話し続けるなどして、質問に答えなかった。

ここから続き
　与野党からはヤジを批判する声が相次いだ。国民民主党の原口一博国対委員長は「選択的夫婦別姓の問題で苦しんでいる人を傷つけるものだ。自民党はどう対応するのか」と批判。日本維新の会の馬場伸幸幹事長は「現実社会に合わせた制度改革をやるのが政治家の仕事。ヤジは論外だ」と語った。自民党の野田聖子元総務相は「選択的夫婦別姓は多くの支持を得ている。世の中にもっと寄り添ってほしい」と述べた。

　杉田氏は2012年、旧日本維新の会公認で初当選し、次世代の党を経て14年に落選した。だが、自民党関係者によると、安倍首相の周辺から推される形で17年衆院選で比例中国ブロックで比例単独候補の最上位とされ再選。18年には同性カップルを念頭に「生産性がない」と主張して批判を浴びた経緯がある。（今野忍、清宮涼、石井潤一郎）