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2019年10月03日18:43

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似ているという価値観

林檎を食べた事が無い人に林檎を使って味の説明をするのは無理ですが、林檎を食べた事がある人には容易に、林檎に似た味の食べ物の説明が出来ます。
要するに、そういう話なんだと思いますよ。

椎名林檎を知っている人が多いので、椎名林檎に似ていますよと言えば、あぁ、なるほどと思う人が多くイメージしやすいからという事なんだと思うんですよね。
ただ、昨今誉め言葉のインフレが鼻に突くんですよね。
ちょっと可愛いと、千年に一度とか、見た目が整っていると「美」を付けたがります。
それが一般にも広がっているようで、敬語も謙譲語もお構いなしに使う傾向もあって、何とも気持ちの悪い日本語が巷に溢れているように感じます。

で、本題。

歌を歌う人にアーチストという表現も気持ちが悪かったりするのですが、表現をする人達って、目指す所はオリジナルなわけですよね。
それが似ていると言われるのは、当人はその比較の相手をおもんばかって光栄ですとは言うかもしれませんけど、かなり無神経な言い方だと思うんですよね?

私はオリジナルの〇〇であって、■■のコピーじゃない!

これが表現者の矜持だと思うんですよ。
所が、これが分からない人と言うのか、民族がいるわけです。
歴史的背景でもなく、理詰めでもなく、感性でもなく、ただそれが流行っているから、売れるから、ステータスがありそうだからという理由だけで、それらを真似る方々。

歴史のあるデザインや仕組みなどは、年月を経て無駄を省いた結果同じようなものになっていく事があるわけです。
理詰めで行くと、その理論のコンセプトの方向性毎に合理性を求めれば、同じようなものになって行ってしまうわけです。
感性が似た人が取りくむと、当然の事ながら似てしまうのは道理なわけです。

ですが、生み出そうとする人は、それぞれの背景を元に新しものにする努力を重ねているわけですよね。
ですから、似ているとか、同じような感じとかという評は屈辱以外何物でもなく、その表現は侮蔑に近い表現で、むしろ表現者とした場合、否定しているの同じことなわけですよ。

これが、モーツアルトの再来とか言うのであればまだしも、現役の方と比べているわけですから、言い方を変えると、コピー或いはパクリと言っているのと同じなんですよ。

所が、これが誉め言葉だと思ってしまう人、或いは、人種の方々がいるわけです。
マスコミ関係者や芸能関係者にその手の方々が多いという噂は耳にしていますが、一つ一つ拾っていくと、あながち嘘じゃないのねと思ってしまう事も屡。

彼ら取っては、既に確立されているモノに似ているというのが大切で、成功の秘訣だと信じて疑わないわけですよ。
それは自ら生み出す努力を怠ってきた証で、それゆえに、オリジナルである事、オリジナルを目指す価値が分からないんですよね。
ですから、安易にステータスのある名称を引き合いに出して、

〇〇の再来
△△似の◇◇
××2世
◎◎超え

等と言う表現を安易に使ってしまうのでしょう。
本来はもう少し別の言葉で表現できるでしょ?という物まで、その手の表現を使ってくるので、鼻についているのかも知れませんが。
日本語が不自由なので、その人そのものを的確に表現する言葉を探せないのかも知れませんけどね。





■「椎名林檎2世」 女子高生シンガーに付けられたキャッチコピーに波紋広がる
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=85&from=diary&id=5812209

10月3日放送の「ZIP!」(日本テレビ)で高校生の新人シンガーみゆなさんを「椎名林檎2世」と表現したことに対し波紋が広がっている。

番組ではいま話題の人物を紹介するコーナー「ハックツ!」で「椎名林檎を彷彿させる歌声」などと繰り返しみゆなさんを椎名林檎さんになぞらえて表現。

これに対しTwitterなどSNS上では「みゆなさんにも椎名林檎さんにも失礼」、「ポスト椎名林檎として売り出されるアーティストが多すぎる」などと批判の声が巻きおこっているのだ。

「次世代を担うかもしれない可能性を秘めた若手のシンガーに椎名林檎2世とか、普通にあなたは二番煎じだって言ってんのと同じだから失礼だし椎名林檎にも失礼 あの鬼才が二人といると思ってるの?」

「椎名林檎2世って売り出しはキャッチーなだけで余計な先入観を与えるって意味で悪手だし、神格化するファンが相手を下げてイメージを諸とも悪化させるしでまるで良いところないな」

「BSで朝ドラ見てたので椎名林檎2世はさっき知ったけど、『〇〇2世』だの『ポスト〇〇』『〇〇の再来』って肩書きは好かんな。
だったらジャニーズの、例えばTOKIOに『男闘呼組2世』とかHiHiJetsに『光GENJIの再来』とか書いたりしてますか?って話。」

「椎名林檎2世がダメならルパン3世はテレビ出ちゃダメなレベルだな」

たしかに筆者が記憶する限りでも天野月子さんや大森靖子さん、黒木渚さんなど林檎さんになぞらえて売り出されたアーティストは数多い。

しかし、それはあくまで売り出し方、キャッチコピーであって、本人が志向する音楽性や世界観は千差万別。

みゆなさんにしても、過去に音楽メディア「Mikiki」のインタビュー(http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/20633[リンク])に対し「椎名林檎さんが大好きで、その影響も大きい」と明かしているし、番組中で紹介された「ふわふわ」という曲の出だしが「罪と罰」(2000年)に似てるような気がするし、力みながら歌う表情も初期の林檎さんに似ているような気もするが、いろいろ楽曲を聴いてみると林檎さんとはまったく異なるタイプのアーティストであることがわかる。

みゆな – ふわふわ 【Official Music Video】
https://youtu.be/Xmpk_f8yeIY
なお、みゆなさんは番組中で林檎さんに例えられることについて

「すごく光栄ですけど、椎名林檎さん的にも申し訳なく思っちゃう……一度椎名林檎さんにお会いして聞いてみたい部分でもあります。(逆に)うれしいですか?って」

と謙虚なのか挑戦的なのかよくわからない発言を残している。

そう言えば筆者も売出し時に沢田研二さんになぞらえて「(大阪)ミナミのジュリー」なるキャッチコピーをいただいたことがあったが、これがまた不評で肩身の狭い思いをしたものだ。

今回の騒ぎがみゆなさんの負担にならなければいいのだが。

※画像はみゆなオフィシャルウェブサイトから引用しました
https://www.miyunamiyuna.com/

(執筆者: 中将タカノリ)

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