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2019年08月14日14:57

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言葉は正しく使いましょう。

厳密にいうと、他の要素も含みますが、この場合、労働三権の一つであるストライキを意味していると思います。
ストライキは、労働者の権利とされていますが、所定の手続きを経て行わないと単なる職場放棄でしかありません。
ですうから、通常は、労働組合が代表して会社に書面で要求を提示し、これが了承されなければ、何時からストライキを決行すると通知をしなければならないんです。

会社側が不明、事情確認を行うとしているのなら、通知を受け取っていないわけですから、佐野SAで行われているのは、単なる

職場放棄

であって、ストライキではありません。
先日、某タレントが、退職を背景に会社に経営陣の刷新を迫った例がありますが、結果は妥協して退職を撤回しています。
この様に、形だけを真似ても意味が無いんですよね。
恐らく従業員の方々も必死の思いで、意志を集めて、決行したと思うのですが、やり方を間違えると、自分達が不利になるだけなんですよ。
所定の手続きを経ていない労働争議は無効で、先にも述べましたが単なる職場放棄にしか過ぎません。
職場放棄の場合、その放棄により会社が損失を受けた場合、放棄した人に賠償請求をすることもできるわけです。
お盆の時期と言えば、SAは稼ぎ時なわけです。
その売り上げを損失して立証されれば、職場放棄に参加した方に請求が行くことになっても不思議ではありません。
また、これがストライキだとした場合、会社が要求をのんだ際、速やかに職場復帰しなくてはなりません。理由は、前述の通りです。
労働組合がストライキを行って会社側に損失を与えても、その賠償を受けないのは、ストライキ=争議権が認められた権利だからです。
ゆえに、会社が条件をのんだ際に速やかに職場復帰できるよう、ストライキに参加した方を職場付近に待機させておく必要があるわけです。

今、佐野SAの職員の方々は何処にいるのでしょうか。
自宅待機などと言う誤った支持のもと、自宅でお茶でも飲んでいるのなら、多分、後に裁判に発展した際に、責任を負わされると思いますよ。

今回の一件を正しく行うのであれば、

1. その職場の人を集めて、労働組合を結成する。
2. 労働組合の結成は、代表者と組合員の名簿を作成し、結成日記載し、会社に届け出ればOKです。何なら、社長と総務部長宛てにメールでもOK。
3. 組合員から、組合費を徴収し領収書を受け取る。金額は、適当で可。(組合が書面だけではなく実態がある事を立証するため)
4. 要求書と回答指定日と団体交渉の申し入れを行う。
5. 団体交渉の日程がすっぽかされた場合、指定日までに回答が得られない場合、ストライキを決行すると会社に通告。
6. 回答が得られないので、ストライキ決行

こういう手順です。
労働三権とは、団結権、団体交渉権、団体行動権(争議権)を言い、労働者個々人が会社と交渉するのは困難なので、団結して会社と交渉を行ってください。その際に、交渉権と争議権を認めますという法律なんですよ。
所定の手続きを行わずに、権利だけを行使しようとしても、それは権利の行使ではなく、単なる暴力になってしまうんですよね。

佐野SAの張り紙に、会社が承諾した際の連絡先の記載があれば、まだ情状酌量の余地はあるのでしょうけど、それすら無ければ、最悪の場合、解雇されて賠償請求が行っても会社側の不当な行為とは言えないかもしれませんよ

某タレントが、格好だけで中途半端な事をして受け入れられているから、触発されて暴挙に出てしまったような気がしますが、悪い事は言いませんから、今からでも労働組合の体裁を繕って、団結権を得ておいた方が宜しいかと思います。

この行動を「ストライキ」と言ってしまうと、ストライキを勘違いする人が出てきてしまうと思うんですよね。
ストライキとは、会社側にも労働者側にもリスクのある行為なので、それを行う際は、慎重な判断と、速やかに職場復帰できる環境の保全が必須なんです。
今時ストライキを背景に会社と交渉を行うのは、港湾労働組合くらいで、ほとんどの労組では、話し合いでの解決を図っています。
それくらい、インパクトがあるのがストライキなんです。
今回の行動が、労働組合も結成していない単なる個人の集まりが行っていて、それをストライキと表現してしまったら、勘違いする人がでても不思議ではありませんよね?
くどいようですが、ストライキを行うには、労働組合の結成から始まる面倒なプロセスが必要なんですよ。
個々人の思惑で安易で行えるようなシステムになっていないんです。
会社に対して、諸々申したい人が居るのなら、社会的に認められた仕組みに則り、手順を踏まないと、何の保護も受けられず単に痛い思いをして終わるだけになってしまいますよ。




■東北道・佐野SA(上り)が突然の営業休止 運営会社従業員のストライキか、NEXCO東日本「事実確認中」「営業再開急ぐ」
(BIGLOBEニュース - 08月14日 13:51)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=258&from=diary&id=5747699

東北自動車道の佐野サービスエリア(上り)が14日未明から突如、営業を休止している。NEXCO東日本は取材に対し、「事実確認中」としながらも「営業再開を急ぐ」とした。


佐野サービスエリアでは、売店やレストラン、フードコートの営業を14日未明から休止。佐野サービスエリアを訪れた人からは、従業員からとみられるストライキ実施の声明文が掲出されていたという報告が相次いでいる。SNSに投稿された声明文によると従業員らは、「佐野SA上り 運営会社ケイセイ・フーズ(社長の氏名)社長の経営方針についていけません。これは従業員と取引先のみなさんの総意」だとして、「解雇された部長と支配人の復職と、経営陣の退陣」を求めている。


営業休止はストライキによるものなのかNEXCO東日本に確認したところ、テナントの問題については通常介入していないとのこと。しかし、今回は利用客に大きな迷惑をかけしているとして、事実の確認を行っていると回答した。NEXCO東日本は、現地で聞き取り調査などを行い「現在、営業再開に向けて準備を急いでおります」とし、「お客さまには大変ご迷惑をおかけし申し訳ございません」と謝罪した。


なお、佐野SA(上り)のガスステーションやロードサイドのミニホテル「ファミリーロッジ旅籠屋・佐野SA店」は通常どおり営業。佐野SA(下り)の施設も利用することができる。

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