取り合えず、宗教的な倫理観を除外して考えた際、出来るのであれば取り組むべき課題だと思います。
では、どこまで許されるの?
という話になるわけですが、極端な話、自然分娩以外は、全てダメ!って話からのスタートで、もう一度倫理観を見直した方が良いと思いますよ。
帝王切開を認めた事で、骨盤が未成熟で子供を産むのに適さない女性でも子供を産めるようになりました。
その結果、骨盤が小さいという遺伝子が淘汰されずに、骨盤の小さく自然分娩が困難な女性が増えているそうです。
この1点だけで考えるのであれば、自然分娩以外を認めるという事は、人という種が弱体化していくことに繋がってしまいます。
では、帝王切開の禁止ができるのか?という話になると、今そこにある命という話になるわけですよね。実際に、切れば、母体共の安全が保てることが分かっていて、その技術があるのに、それを行わないという事ができるのか?という話ですよ。
無理でしょ?
少なくとも私には無理です。
それが人類という種の弱体に繋がるのが分かっていても、妻と子が助かる術があるのであれば、それを選択しますし、その選択を可能にしてくれる医師に頼みますよ。
これもまた、命の選択なのですけどね。
この行為が許されるのであれば、予め障害を持っている事がわかっている子供を産まないという選択も許されるのではないのでしょうか。
ただ、この選択が行きつく先が怖いという話なんだと思うんですよね。
男の子が欲しいのに、女の子だった。
この手の選択。
ある種の方々には、切実な問題だと思うのですがね。
研究が進み、遺伝子から知能が図れるようになると、更に選択肢が増えるわけですよね。
理論上IQ150レベルの遺伝子の組み合わせなのに、遥かに劣るから・・・。
人は、我儘で贅沢な生き物なんですよ。
選べるのなら選びたい。
これはごく自然な考え方だと思うんですよね。
選べる環境を作っておいて選ぶなというのは酷ですよ。
それを封印するのであれば、その研究そのものを行う事を禁ずるべきです。
五体満足な子供を持ちたい。
これは親であればだれもが願う事です。
排他的宗教の宗教的倫理観や、持っている人達の価値観だけで推し量って良い問題ではないと思うんですよね。
以下、酷い事を言います。
ただね、冒頭言った遺伝子の淘汰の話からすると、本来であれば、重度の障害を持った方が生きていくのは極めて困難で、自然な状態であれば、淘汰されるべき遺伝子なんですよ。
それをまだまだ至らないとは思いますが、生きていける環境を作っているわけですよね。
これって、自然の摂理から大きく外れているんですよ?
それなのに、事前に異常が分かる方法が確立されているにも関わらず、それを使用しないのって、逆に自然の摂理から外れるのではないのでしょうかね。
敢えて酷い言葉を使うのであれば、子供を産むのに適さない体の女性を人の力で子を産ませ、一人で生きていくのが困難な状態の人を社会の力で生きていける環境を作っているんですよ?
それなのに、社会の負担を軽減させられるかも知れない選択がダメな理由がわかりません。
倫理的な話で、問題になるのであれば、取り合えず、帝王切開を封印する所から議論を始めてみたら如何でしょうか。
■新型出生前診断、見直しへ議論=小委員会を設置−産科婦人科学会
(時事通信社 - 06月23日 19:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5169385
妊婦の血液から胎児の染色体異常を調べる新型出生前診断について、日本産科婦人科学会は23日、検査の在り方を見直すため小委員会を設置したと発表した。
小委員会は産婦人科医のほか、日本医師会や日本小児科学会、患者団体の関係者らで構成。検査を行う施設に求める要件や、妊婦の年齢制限の緩和なども議論する可能性があり、年度内にも結論を出す。
検査には命の選別との批判があり、学会は指針で臨床研究に限定していたが、3月に指針改定を決めて通常の診療に切り替えた。今後はさらに詳細な見直しを進める。
現行の指針では、遺伝カウンセリング専門医の常勤など、厳しい要件を満たす施設を認可する仕組み。検査を受けられる妊婦も35歳以上などに限定している。
要件を満たし検査を実施できるのは大規模な病院が中心で、現時点で90施設。一方で無認可で検査を行う施設も現れており、指針を緩和して認可施設を増やすべきだとの要望が産婦人科医らから上がっていた。
ログインしてコメントを確認・投稿する