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2020年05月17日12:57

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ソフトバンクの巨額投資、コロナ直撃の惨状

世界最大のハイテクファンドは、立ち上がりから危険をはらんでいた。現金燃焼が続く新興企業に割高な水準で投資し、およそ8兆5000億円を瞬く間につぎ込んだ。ソフトバンクグループの戦略の中であまり注目されていない部分がファンドの損失を膨らませており、回復の足かせとなりそうだ。
 ソフトバンクのビジョン・ファンドは資金の約半分をわずか7社に投じたが、その大半の業界は新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)で特に大きな打撃を受けた。3件は配車サービス企業で、1件はホテル事業である。もう一つの投資先である米シェアオフィス大手ウィーワークは、複数企業の従業員であふれるオープンオフィスという構想が「ウイルス禍時代」以前の遺物と化す前から、問題に見舞われていた。
 ソフトバンクは18日に2020年3月期決算を発表するが、ビジョン・ファンドの投資先の不振により、1兆8000億円の投資損失を計上する見通しを既に明らかにしている。3月には、最大4兆5000億円の資産を売却し、自社株買いと負債削減に充てる方針も示した。

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 ビジョン・ファンドの広報担当者は、バリュエーションについては、ファンドに参加している専門投資家の確認を得ていると述べた。
 決算発表では会長兼社長の孫正義氏に脚光が当たるだろう。各社にライバルをしのぐ支出を促す孫氏の戦略によって、多くが多額の損失を抱えることになった。大型ファンド第2弾を創設する計画は、さえない業績やソフトバンクによるウィーワーク救済の陰で失速している。
 孫氏はビジョン・ファンドの投資先91社のうち15社が破産するだろうとしつつ、別の15社は大成功を収めるとの見方を示している。ウィーワークのほか自動車リースのフェア、犬の散歩代行アプリを手掛けるワグ・ラブズ、家庭用品ネット販売のブランドレスなど、投資先の数社は既に経営難に陥っているか閉鎖している。
 ファンドが成功するためには、大型投資先が大成功を収める必要がある。そうした投資先にはウィーワーク以外に、中国の滴滴出行や米ウーバー・テクノロジーズ、シンガポールのグラブ・ホールディングスといった配車サービス大手に加え、英半導体開発大手アーム、韓国のネット通販クーパン、インドのホテル運営会社オヨ・ホテルズ・アンド・ホームズがある。これらの企業は合計で何千人もの従業員をレイオフしており、大半はパンデミックの中で収益が遠のいている。
 ビジョン・ファンドの広報担当者は「力強いバランスシート、底堅いビジネスモデル、デジタルサービスの導入加速によって、投資先の多くはこの未曽有の危機に耐える用意があり、一段と強固になって切り抜けるとさえわれわれは考えている」と述べた。
 ビジョン・ファンド最大の投資は滴滴出行への120億ドルだ。中国はすでにパンデミックから回復し始めたが、内情を知る関係者によると、滴滴の乗車回数は危機前に比べ6割から7割の水準にとどまる。滴滴株を大量に保有するウーバーは、持ち株の評価額を20%引き下げ、評価損を計上。推定評価額は約400億ドルとなった。ビジョン・ファンドは滴滴株の20%を保有する。ファンドに近い関係者によると、取得時の企業評価額は500億ドルだった。
 ビジョン・ファンド関係者は滴滴をはじめとする上位投資先に大きな期待を寄せていた。昨年7月、ファンドの中堅スタッフは投資資金を借り入れるべきか判断するにあたり、保有銘柄の投資成績を予測した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した書類で明らかになった。それによると、向こう10年で上位7つの保有銘柄の価値がコストベースで約400億ドルから1300億ドルに増加すると予想。滴滴は4倍の500億ドルになるとみていた。
 ビジョン・ファンドの広報担当者は社内スタッフによる予測について、「データは複数のジュニア・中堅レベルの従業員による確証のない推測で構成されており、重視したり当てにしたりはできない」と語った。
 大型投資先であるウーバーとグラブも事業が減速している。ウーバーはビジョン・ファンドの大型投資先で唯一、上場した企業だが、時価総額はソフトバンクが投資した18年当時の評価額を下回る。その当時からこれまでに、ナスダック総合指数は20%超上昇した。ウーバーは今月、従業員の14%に当たる3700人をレイオフ。出前注文サイトの米グラブハブを買収する協議に入った。
 ビジョン・ファンドのスタッフはホテル運営のオヨを最も楽観視していたが、オヨは投資先の中でも特に打撃を被った企業だ。投資評価額は記録にある約30億ドルから、10年後に240億ドルに膨らむと見込まれていた。だがパンデミック前でさえ損失拡大に苦しみ、今年に入り何千人もの従業員をレイオフしている。4月にはオヨのCEOがビデオ会見で、新型コロナのパンデミックによって売上高が50〜60%落ち込んだと述べた。ソフトバンクは日本のオヨ従業員を引き受けることで同社の支援を試みている。
 ファンドのスタッフはウィーワークに関しては楽観的ではなく、評価額は今後10年にわたり横ばいになると予想していた。ウィーワークはその後、新規株式公開(IPO)を撤回し、ソフトバンクの救済を受けた。ソフトバンクは今や創業者との法廷闘争に巻き込まれている。孫氏は昨年11月、ウィーワークへの投資についてこう述べた。
「私自身の投資の判断。いろんな意味でまずかった。大いに反省している」
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