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2020年01月14日14:59

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大気汚染による二酸化炭素濃度上昇 人間の思考力に影響の可能性

環境汚染により、人がより愚かになることがあるだろうか?
私たちが愚かにも環境汚染に対して今より緊急の対策を取らず、環境汚染によって私たちがより愚かになるのであれば、自分たちがどれほど愚かであるかさえ理解できない日が来るだろうか?
これはゴキブリや、最終的に地球を乗っ取り人間を奴隷化するであろう宇宙人には朗報だ。査読前の論文を掲載するアースアーカイブ(EarthArXiv)に先月掲載された新たな論文では、大気中の二酸化炭素濃度が上昇することで、私たちの認知力、つまり思考力が損なわれる可能性が示唆されたからだ。
米CBSテレビは、大気中の二酸化炭素濃度が昨年最高記録に達したと報じ、過去100年の間の二酸化炭素濃度の上昇レベルは以前と比べてはるかに急速なものだと指摘している。これは、化石燃料の使用など人間の活動が二酸化炭素の濃度上昇に寄与しているとの考えと一致するものだ。
先述の論文では、コロラド大学のクリストファー・カーナスカスとシェリー・ミラー、ペンシルベニア大学のアンナ・シャピロが二酸化炭素の濃度と思考力の関係性を示す調査を複数活用し、現在の化石燃料汚染の動きを基に、今後の変化を示す予測モデルを作成した。
研究者らは、二酸化炭素の濃度が上昇した場合の変化を明らかにした調査を利用。その結果、学校では生徒の注意力や警戒、記憶力が衰え、仕事の場面では意思決定や戦略・危機対応能力が下がった。念のため言っておくと、これは良いことではない。
こうした発見は関連性を示すものであり、必ずしも因果関係を裏付けるものではないが、二酸化炭素の濃度の高さが思考力に影響を与えることは科学的に説明できる。
肺胞は、人が吸い込む空気中の酸素を血中の二酸化炭素と交換している。吸い込む空気の中の二酸化炭素が増えて酸素が減れば、血中に流入する酸素の量は同じにならない。酸素は、脳を含む細胞の機能を助ける働きがある。脳の細胞が同じ濃度の酸素を受け取らなければ、細胞は同じように機能しないかもしれないし、さらには死ぬことになるかもしれない。これらは全て、認知機能に影響を与え得る。
また論文では、子どものネズミを使った研究にも言及している。この調査では、吸い込む空気中の二酸化炭素濃度が上がったときの変化を調べた結果、神経保護成長因子が下がり、脳の発達が損なわれた。
研究者らはこうした背景調査や資料のデータを基に、大気中の二酸化炭素濃度が上がる現在の動きが維持された場合に何が起きるかを予測する数学モデルを作成した。その結果、2100年までに人間の基本的な意思決定能力が25%下がり、より複雑な人間の戦略的思考力が50%下がることが予測されている。これはわずか80年後だ。
私が知る限り、この論文は科学者による査読のプロセスを完了しておらず、私は全ての数字やモデルを詳細に確認していないため、ここに挙げられた具体的な発見事項をうのみにしてはいけない。とはいえ、この調査は環境が私たちの思考力に容易に影響を与え得ることを示している。私たちの能力が周囲の環境と関連しておらず、どのような条件下でも同じことが達成できると思うのは愚かなことだ。
周囲の環境が思考力に影響しないと思う場合は、部屋の温度を非常に高くしたり、長時間覆面をかぶったりしてみよう。その状態でも、同じ水準で考えたり機能したりできるだろうか?
大部分の気候科学者は、人間の活動が地球温暖化や気候変動に寄与していることに同意だ。科学誌のエンバイロメンタル・リサーチ・レターズ(Environmental Research Letters)に2013年に掲載されたジョン・クックらの研究によると、気候に関する公表論文の約97%が、人間が地球温暖化の原因であることに同意している。
細かい数字についてあら探しをするのは良いが、大量の煙を空に放出し続けても環境に影響がないと考えるのは愚かなことだ。これは、レストランで椅子を燃やしても雰囲気が台無しにならないと考えるようなものだ。
人間には、災害が起きるまで行動しない傾向がある可能性がある。しかしこの場合、災害が人間の認識力に影響を与える場合でも、その災害が既に起きていることを人間が理解できるかどうかが問題だ。
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