mixiユーザー(id:6486105)

2021年09月16日21:15

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ウツなのか自信喪失なのか……、何もかもわからない。

 著者の原稿を編集者はどこまで忠実に受け取って載せるべきか。当たり前のことながら一つの答えがあるわけではない。
 この14カ月、ずっとこの難問を抱えながら翻刻してきた。
 詩人は高村光太郎に5年間に亘って250余通の書簡を送った。今で言うところのストーカーだ。その手紙の一部が残っていて、既に本の巻末に掲載されている。
 その原文が山梨県立文学館に遺されていた。原文を忠実に翻刻してみたら、掲載された手紙とかなり大きな隔たりがあった。一部は書き換えられているし、駄文と言えるところは削除されていた。
 原文と掲載文を比較すると、当然のことながら後者はブラッシュ・アップされている。
 今日、この光太郎宛の手紙を翻刻・校正しながら、自分はこの手紙文をどう扱ったらいいのかずっと迷い苦しんでいた。優柔不断な性格ゆえ、考えても考えても結論が下せないのだ。

 午後3時から「九条の会」の定例会があるので、30分前に家を出た。途中、一軒の本屋に寄って5分間の滞在。お目当ての本はなく、何も買わずに会議室へ。
 午後5時前に定例会は終わって、今度は別の書店へ寄る。
 『田舎暮らし毒本』はあった。
 帰り道、お寺の境内を通るコースを選んだ。季節を問わず花を楽しめるお寺だ。10日前はまだムラサキシキブの実は薄い紫色だった。が、今夕、紫色はずいぶんと濃く深くなっていた。季節の移りゆく様がよく分かる。
 今年は残り100日余り。たっぷり時間があるとは言えない時期になった。
 焦る気持ちが強まるばかり。
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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年09月17日 10:42
    あ、「田舎暮らし毒本」、今注文しました!
    で、あのう、「真実を後世に残す」ということで資料としての価値を最優先に考えるなら、「原文に忠実に翻刻しました」と註を入れておけば、原文に忠実な状態のほうを取る方がいいのでは、と思うのですが。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年09月17日 17:39
    詩人はある種、伝説の人になっています。なので「書き殴り」と形容する他ない文章をそのまま出すことに躊躇を覚えてしまうわけです。自分のことを「童子ちやま」と呼称することが多く、たとえば「童子ちやま、蟻ちやまとはなしをするのが夜の日課になりまちた。ときどきおねずみちやまも草庵にやつて来て、童子ちやまが寝てたらかおに小便ちやまをひんの、ひどいわ」とあったり、「月のそばにアンタレスが近づいてつきはアンタレツにいきをふきかけるとあんたれすはふるえるように光る」というような、月(つき)、アンタレス(アンタレツ、あんたれす)が一文に繰り返し出てきたり、字の統一がまったくなされていないワケです。
    原文にはそもそも全く句読点がない上に、誤記があったり、かなと漢字を使い分けじゃなくてただの気分しだいで書いているので、原文本位が第一だとわかっていても踏み切れないのです。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年09月17日 22:43
    風さん、安達さん、この場をお借りしまして御礼申し上げます。<(_ _)>
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年09月18日 10:24
    たぶん、風さんが編纂中の本は、その詩人のマニアックなファンが買うんじゃないかと思うので、そういう「詩人の素の顔」というか「書き散らしたメモ」も貴重だと思うのですが……。僕なら、尊敬して勝手に私淑する作家が書いたものならメモでもなんでも見てみたい、と思うので……。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年09月19日 10:11
    風さんが引用された部分に関しては、そのまま出すことに何の差し障りもないと感じます。改変するのは「いかがなものか」。
    句読点に関しては、「読みやすさを考慮して編者が附加」とか註記の上、カッコに入れて小さな字で付け加える、と。
    ただ、詩人の草稿があまりに膨大なもので、この手の文章が延々と続くとなると、出版に漕ぎ着けても、需要は少ないでしょうね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年09月21日 04:30
    桂冠詩人のルイーズグリュックさん、自傷行為やら万年鬱病やら 持病が日常化しておられます。
    繊細であることは必須なのでしょうから、当たり前っちゃーあたりまえでしょうか?
    しかしながら私メ、心身共に健康な詩人から自筆サイン入り英詩集を頂きながら、パラパラとめくっただけ。超高名な方から直接のモノゆえ、呆れられてます。
    私自身、思春期から周りに不信感しか抱けずにきました。
    私だって無力感から引きこもってみたり、かなりの鬱症状…でしたが、何故に生かされてるのやらを真剣に考えてきました。
    子供を産まずとも、なにか役目を担っているはずですから

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