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2020年06月03日20:26

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遅まきながらロバート・デ・ニーロの祝辞を聞いた

 今更なのだが、昨夜、ロバート・デ・ニーロがニューヨーク大学ティッシュ芸術学部の卒業式でおこなったスピーチを、YouTubeのトップページ「あなたへのオススメ」に2夜連続で上がっていたものだから、どんなもんかい、と思って、見てみることにした。
https://www.youtube.com/watch?v=pN6q5XFkxmI


芸術学部を卒業する皆さん……、ホントよくやってくれたな。おまえたち、終わってる!
この先は、おまえたちの人生、困難をきわめるぞ。
考えてもみろ。看護学部の卒業生にはみんな仕事がある。歯学部出身の学生も完全に雇用される。医学部の卒業生は1人残らず仕事にありつくし、プライド高きロースクールの連中だって大丈夫だ。もし大丈夫でなかったとしてもどうだっていい(笑)。

芸術は理性や論理や常識の上にある……わけがない。
でも、おまえたちは自分の才能に気づき、野心を持って、情熱に身を投じた。一度こんなことに気づいてしまったら、もう引き返せない。自分に与えられた才能を温めるようにこの先、生きるしかないんだ。
情熱は常識をしのぐのだ。この先キミたちは夢を追うんじゃない、運命をつかもうとするんだ。
こう考えたらいい。君たちは芸術家を目指そうとした時点で、実のところ、人生終わってんだよ。
これから先はオーディションに落ちたり、他人から認めてもらえず傷つくことだらけだ。でもやめるという選択肢はもうないんだぞ。

こうして俺がキミたちの前でスピーチすることに、今、ワクワクしてるし、光栄なんだよ。なぜかって? 俺の写真と履歴書を未来を担うキミたちの前にこうしてさらしているのは、俺がこの先、キミたちから仕事のオファーをもらうためなんだよ。だから俺は今日、わざわざここにやって来た。
若いおまえたちならなんだってできるさ、成功を祈る。


 デ・ニーロの口調と卒業式に臨む連中の笑い声を踏まえると、だいたいこれくらいにくだけた内容のようだ。
 まじまじとディスプレイに映るデ・ニーロを見ているうちに涙が溢れてきた。
 高校、大学と卒業式に出ていないので正確なところは言えないが、こういうスピーチがもしあったのなら、出ればよかったか。
 映画『タクシードライバー』はロードショーの封切り時に映画館で観た。雑誌や新聞での前評判が良くて、サヨクの与太者に向いている内容だと聞いていたからだった。
『タクシードライバー』から44年が経った。誇らしいのはデ・ニーロだ。
 卒業生への祝辞を贈ったのは2015年らしいのだが、現在はトランプ批判の第一人者で、トランプの口調を真似するように「このバカが」「強欲野郎!」「自慢ばかりじゃねえか」などと悪態をついた批判を繰り返している。
 ……なんか俺、人生、失敗しちゃったかも。

 アベノマスクが本日、届く。
 馬鹿のマスクの痕跡がいっさい見えないくらいに、作りかえた(笑)。
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