受け取り拒否宣言

　残り20枚となったマスクを大事に使っている。「アベノマスク」が郵送で来るのならば、受け取り拒否と書いて郵便ポストに投函する。角が立つ、というのは親しい友人や知人に対して最もとりたくない行為であるが、安倍政権は接点の「点」さえない（笑）。今日も使い捨てマスクを殺菌効果の高い液体手洗い石鹸で洗って日干しした。まだ4回洗ったことはないが、3回まではほとんど劣化が見られない。強いて言えば、ゴムの部分が少しゆるくなるくらいだ。
　3月初旬の頃、感染拡大は春本番を迎えたら沈静化を見せ始めてゴールデンウィーク明けから世の中は通常に戻るだろう、と個人的な見通しを立てていた。甲府の安ホテルをとって山梨県立文学館に通い詰め、館内で所蔵されている詩人の資料約250点をすべて読み、書き写し、長い作品は写真に撮って収める。で、テキストに起こして編集作業に入るのが課せられた作業だったのだが、夏までにできるだろうか。文学館は2月末から現在に至るまで休館中。5月に入っても進展がなさそうな気になってきた。
　中国、そして韓国で感染者数が目に見えて増えた時、安倍はあっさりと入国制限に踏み切った。なのに、イタリア、スペイン、アメリカで爆発的に罹患者が増加しても、これらの国に対して強硬な措置を講じない。愚かな計算力、卑屈な外交姿勢。対中、対韓とはえらい違いだ。自分の世界観が真逆なものだから（私はアメリカ嫌い）、欧米に対する低姿勢というのは私の日本人としてのアイデンティティが傷つくほどにいやなのだ。
　週平均でおおよそ4冊ほど本を読むのだが、図書館が開いてないのがマジ痛い。今日は大船のブックオフに行ってみた。飽きっぽい性格なので長い小説は還暦を過ぎたあたりから徐々に敬遠する傾向にあるのだが、今日はなんとなく長編小説を選びたい気になる。
　作家別の棚で、新刊が出たとき買いたかった長編を見っけ！
　松家仁之著『光の犬』（2017年10月 新潮社）。
　彼のデビュー作『火山のふもとで』（2012年）は、私の恋愛小説ベストテンに於いて堂々3位にランキングされるこの上なく美しいラブストーリーだ。じゃあ1位と2位は……、10作くらい次々と候補を思いつくものの、3位を『火山のふもとで』に固定することで、いずれランキング表を作ってみたい。
　あと、くだらないけどネット記事に較べたら10倍面白そうなエッセイ集などを買って早々に退散。その足でドラッグストアに行った。大船はドラッグストア激戦地で、日本で最もドラッグストア密度の高い街として知られている（当社調べ）。が、いちばん安いとされているドラッグストア前を通ったら、入口までレジの大行列ができていたのでパス。これじゃあ液体歯みがきをウイルス付きで買うようなものだ。ゆえに、べつの閑散としたドラッグストアで購入。
　午後4時、ラズリの散歩。山に今が盛りのやまぶきが咲き誇っていた。山桜が枯れたので今朝、山に捨てたところだったので、2本ほど枝を折って持ち帰った。これでまた数日はテーブルの花を楽しめる。ホントありがたいことです。