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2020年04月02日21:06

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コメについて思うこと

 半透明プラスチック製の米びつでおコメが半分を切った。米びつは5キロ容器なので、そろそろ買いに行く時頃だろう。
 大型スーパーなので新潟以北の産地米が揃っている。今日はやや高級な「ゆめぴりか」を選んだ。自分でおコメを買う時、気になることがひとつある。それは産地表示だ。必ずと言っていいほどパッケージに収獲された県名が記載されているのだが、震災以降、ついぞ福島産を明記しているおコメはない。
 昨年の県別コメ収穫量は
1位 新潟県 65万トン
2位 北海道 59万トン
3位 秋田県 53万トン
4位 山形県 40万トン
5位 宮城県 38万トン
6位 福島県 37万トン
7位 茨城県 34万トン
8位 栃木県 31万トン
9位 千葉県 29万トン
10位 青森県 28万トン
        千トン以下を四捨五入 農林水産省「令和元年産水陸稲の収穫量」
 店頭には茨城産も千葉産もある(特売品はたいていこの2県産)。
 2011年4月以降、「会津産」の表示を稀に見たことはあったが、福島産を謳ったパッケージは9年経った今でも、高級スーパーでも庶民的なスーパーでも並んでいない。仲間はずれにあっている。
 食味ランキングを見てみると、福島では浜通り、中通り、会津の3地方ともコシヒカリやひとめぼれが「特A」となっている。ちなみに、茨城県と千葉県のお米は「A」止まりだった。冷たい見方ではあるが、ここに私たち日本人の本音と建て前が如実に表れている。差別ではない、不安なのである。ごはんはほぼ毎日食べるものだ。桃やサクランボなら福島復興の一助で買う消費者は多いのに、おコメとなると潜在意識が働く。
 なのに政権の支持率は不支持より多い、というのが、私には理解できない。
 コメは魅力的な食材だ。
 白い炊きたてのごはんが標準で、それがおにぎり、お粥、炒飯、五目ごはん、寿司……と多様に変化する。
 戦前まで、白いごはんを常時食べられる人はそう多くなかった。江戸時代や明治時代の半ばまでは、一般庶民なら年に10日くらいだと聞いた。それが事実だとしたなら、ハレとケで言うところの「ハレ」=非日常のごちそうだ。
 そんなことを想うと、コメに対する見方が変わる。
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