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2020年03月31日20:14

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昨年の「ワンチーム」フィーバーは今いずこ?

 正確には昨日月曜の午後11時、シャツやセーターなどを「布類ゴミ」としてゴミ置き場に運んだ。衣類を整理しないと服が買えないから(笑)。これは本にも言えることで、数百冊の本が本棚&本箱からオーバーフロー状態で、喫緊の問題。本箱に二重に書籍を並べたり、本棚の前には読み終わった本を壁のように積んでいて、どこにどの本があるかも段々と分からなくなってきた。背表紙が見えないことには、記憶の風化が数倍早まってしまう。今夏までの課題とする。

 1週間前に老作家から「ふたたび原稿が進み始めました」という報をメールでいただいていた。その日のうちにメールで簡単な返信すればいいのだが、一日延ばしにしているうち……、
1 もはやメール返信の時期を逸した
2 リアルな郵便にすべきだが、はがきというのも憚られる
3 便箋に手書き、というプレッシャーを数日前から感じ始める
 という流れになってしまい、今日ようやく書くまでに至った。
 午前中、市販の便箋に気の利いたイラストをつけるべくネットでさまざまな画像を30分ほど探して選び、便箋に印刷した。
 午後イチ、エディタで手紙の下書きをして、それを前に手書きする。
 憂鬱の「鬱」の書き方を忘れて漢和辞典を調べたり、下書きの際に「早逝(そうせい)」という熟語がATOKで出てこなかったので、(ひょっとしたら早逝なんて言葉はないのか、そうせいという自分の読み方が間違っているのでは?)と思って国語辞典を引いたりしたので、手書きの清書に50分くらい費やしてしまった。もっと易しい言葉を使えばいいのだが、相手が一字一句をおろそかにしない人なので、こちらも一定、呼応せざるを得ない。卓球のラリーなんかがいい例だが、上手なひととやる場合は同じ球筋で返すのが礼儀だ。
 書き終えて投函するべく、ラズリを連れて郵便局へ。次に銀行に寄って引き出し、牛乳やコーヒーに入れる生クリームを買うべくスーパーへ。
 午後3時過ぎだからなのか、見事なほどにお米の棚から米が消えていた。いや、これだけではない。納豆もないし、食パンもない。平日一日を自由に使える年寄り(俺も含む)が有利性を誇るのと自らの不安神経症から、買い物に血走っているのだろう。本日発売の週刊誌で「買い占め暴走する老人たち」というそのものズバリの記事があったが、事実だとすれば、ずるくて欲深い生き様だ。昨年の流行語大賞は「ワンチーム」(なんと国家主義的なスローガンなのだろう!)だったが、ひとたび災害が起こったときの日本は、概ねこの言葉の真逆となる。東風吹かば匂い起こせよ梅の花、思い起こせよワンチーム(笑)、とわずか半年かそこら前のワンチーム・ブームを私はあざ笑っている。実際口に出して「ワンチーム」などと言ってたひとは、人間観の根底に差別主義があるから敢えてそれを打ち消す合言葉を使っているに違いない。ないしは、心底ニッポンが大好きで、ニッポンが唯一の心の拠り所という人種がいかにも使いそうなフレーズか。私も繊細な色や心や風景を描写することができる日本語や、わびさびの陰翳がある器や、銃のない安全な社会体制が好きであるが、これはもし自分がタイ国に生まれたならば同じようにタイが好きかもしれない。「タイ文字はアルファベットより美しい」なんて今ごろ言い張っているかも(笑)。
 夕方、先週の夕刊で紹介されていたフランスの指揮者「フランソア・グザビエ・ロト」でYouTube検索をし、ストラビンスキーの「春の祭典」を聴いた。新聞評では「作曲家がイメージしたであろう楽曲の原風景がすっきりと立ち現れた」などと書かれてあった。が、素養のない私は「こりゃ聴きやすいわ〜。ジャングル大帝・春の部のサウンドトラックみたい」などと童心に返った。木や草が風になびき、小動物が草陰から出てきて、いのちの胎動があるようなアニメシーンが思い浮かんだのだった。
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