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2020年03月28日19:40

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桜を部屋に飾る

 4、5日前からタイル貼りの庭に桜の花びらが目立つようになった。
 花びらの元は2本の山桜。隣家との境界に1本、裏山の中腹に1本ある。境界ではあるのだが、厳密に言うと隣家の敷地に生えている。裏山は私が所有しているわけではない。
 うちは行き止まりの山際にある。家の前を誰も通らないこともあって庭は荒れるに任せている。気が向いたら家の周囲をぐるりと取り囲むレンガタイルの上にある落葉やら(山から落ちてくる)椿などの花や実を掃除する。風が強いとか大雨が降ると、翌朝は枯葉や小枝があちらこちらに散らばる。
 ラズリの散歩から戻った午後3時過ぎ、竹ぼうきで落葉や桜の花びらなどをささっと掃いた。。
 ゴミの量が多いのでちり取りを使わず、素手でかき集めてはポット苗が30個くらい入る平べったいプラ容器に入れる。必ずと言っていいほど、葉脈だけが残った枯れ葉が何枚もかあって嬉しくなる。
 へたり込んで外へ外へと伸びようとする幾何学模様の葉脈を見ていると、これほどに美しいデザインはないのではないか、と自賛したくなるほどに惹かれる。眺めている間、自閉状態となって、私は「恍惚の人」だ。
 重層や化学薬品で完璧な「葉脈見本」は作れるようだ。一度試してみよう、などと20年来思ってきたが、まだ一度もやったことはない。ヒイラギの葉を薄紙の下に敷いて鉛筆を走らせ、葉と葉脈を浮彫にするような遊びはする。
 ゴミを山に捨てるついでに、山桜の根元に向かって斜面を昇ってみた。ジーンズのポケットに鋏を入れて。
 この山桜はそれこそ誰も気がつかないし、見られることもない。桜は観賞されるために生きているわけではないのでそれでいいのだが、初めてこの桜の枝を切って自宅に飾ってやろうと思った。たぶん新型コロナウイルス騒動の心的影響があると思う。
 久しぶりの木登りだ。地面から3メートルくらい登ったら、花が付いてる枝が何本も目の前にあって、その枝を手許に引き寄せる。ああ桜の花だ、って当たり前だけど(笑)。
 枝打ちの要領を真似、この枝はないほうがいいという枝を鋏で3つ切った。
 木登りは下りるときが怖い。
 ちょっと充実感があった。
 自宅に戻り、花瓶にそのまま挿した。
 数日保ってくれたらいいな。
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