ビーノ(原付バイク)のエンジンが掛かりにくい。スタータースイッチを押すと、キュルキュルとセルモーターが弱々しく回るのだが、エンジン(のプラグ)点火に至らない。
バッテリーを充電するか、交換するのが最初の一歩。
しかしバッテリーが主原因かどうかは分からないので、高価なバッテリーをいきなり買う前にまずは充電してみたい。が、充電器さえ持っていない。
思案に暮れていたのだが、MOディスクだとかHDDの電源アダプターを利用できないか、と思ってネットで調べてみたら、自作している原付ユーザーが結構いるようだ。
ビーノのバッテリーは12ボルトなので、12ボルト出力のアダプターが適切らしいが、あいにく私が捨てられずにいた電源アダプターは15ボルト、8ボルト、5ボルトで、では8ボルトのアダプターで試しに充電できるかどうかトライしてみようと考えた。
アダプターの線をちょん切って、そこにダイソーで売っていたワニ口クリップを付けた。が、線2本のどちらがプラスでどちらがマイナスなのか、素人ゆえにわからない。無手勝流な「充電器」を使った瞬間、家の電気がショートしてたいへんなことにならないか、と不安におののきながらも、物は試しという気持ちが強い。
ビーノからバッテリーを取り外した。バッテリーに自作の充電器から伸びた線を結んで、電源をいれてみた。
その瞬間。
家の電気は消えなかった。
どれくらい充電したらいいのか、さっぱりわからないので、まずは2時間と決めた。
15ボルトのアダプターを使って自作したひとが、「バッテリー液の温度が上昇してバッテリーの蓋が爆発したように吹っ飛んだ」と書いてあったので、とても怖い。
座椅子2脚でバッテリーの周りを覆って、万が一の事故に備えた。
2時間も見守り続けるわけにもいかないので、残り60ページとなった『美人好きは罪悪か?』(小谷野敦著)を傍らで読むことにした。
途中で部屋のフローリングを水拭きしたりもしたので、読了したらちょうど2時間が経っていた。
爆発はしなかった。家の電気に異常もなかった。
充電できたかどうかは、バッテリーをビーノにセッティングして、エンジンを掛けてみればわかるはず。
バッテリーをビーノに載せ、線をつないだ。
緊張の瞬間だ!
スタータースイッチを押してみた。
……やっぱ充電できていなかった。もしくは、バッテリーがへたっているのではなく別の原因なのかもしれない。
がっかりだ。
くだらない新書(『美人好きは罪悪か?』)なんかを読んだのが、悪かったのかもしれない。
そろそろ3時、ラズリの散歩が待っている。
ラズリ、待たせたな。行こう!
ゆるゆると歩いていると、参道の手すりにカマキリがへばりついているのを発見!
ええっ、11月なのにまだカマキリがいるかぁ?
iPhoneを持っていたので写真に収めた。
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