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2019年10月20日22:49

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長野産の巨峰

 昨夜の24時半、睡眠薬を一粒服んで消灯。しかし、体調が良くなくてなかなか眠気が来ない。で、午前2時近くなってようやく眠れたようだ。
 朝、ラズリが自らカーテンを開いたので光を感じ、時計を見たら7時半だった。が、ロフトベッドから降りる力がまったくなくて、しばらくの間、つらいつらいと心の裡でぼやいていたらそのうち眠ってしまい、起きたら午前10時だった。ああ。
 ブランチみたいな朝食を摂ったあと、落葉だらけになった庭を掃除し、その勢いで家の中の床をワックス掛けをした。身体を動かし過ぎたら「患部」が痛くなって眠れなくなる。かといって何もしなかったらそれはそれで眠れなくなる。厄介だ。
 午後2時、早めにラズリと散歩へ行き、途中、犬仲間と立ち話をする。そこへ別のご夫妻が通りかかり、犬談義となる。なんでもそのご夫妻は犬を飼い始め、噛み癖があるものだから現在、犬の訓練所に入れて矯正している、と言う。訓練は4カ月に亘る、と言われて、貧窮問答歌(笑)な私は「……獣医併設のペットホテルに預けたら1泊4千円だから、訓練所だったらそれにトレーニング・フィーがかかるから最低でも月15万円、下手すると20万円を超えちゃうかぁ……。それに掛ける4だといくら?」などと計算してしまった。
 ラズリ、おまえは偉い。もっとも、ドッグフード代とお犬様御用達のジャーキー代はかなりかかるものの。
 帰宅後、返却本があるのでいやいや図書館へ。
「月刊Hanada」に加え、「正論」が堂々と雑誌棚に面陳されていたので、非常に不快だった。この2冊の今月号をざっと読んで、間違った歴史観とヘイト記事を書き出し、館長に面会を求めて抗議する、というのが私としては最良の道だと思ったが、こういう汚らしい雑誌を手に取るのもいやだな。
 発売されたばかりの「本の雑誌」をほぼ完読した。
 今月号の特集は「マイナーポエット」。直訳すると「無名の詩」ということになるが、佳作の作家、無名だけど存在感がある作家という意味だ。
「市民社会というか、そういう大きな枠組みの中で躍動する人間たちの葛藤を描くのが文学の世界だとしたら、(中略)主人公はほぼ作者自身を思わせるもので、日常のささやかな世界を描く」作家、と岡崎武志は鼎談の中で述べていた。
 なんだ、私が好きな文学って6割方、マイナーポエットじゃん。
 特集のなかで20人近くの作家が挙がっていたが、天野忠という詩人でありエッセイイストでいらっしゃるかたに興味を惹かれ、図書館のパソコンで検索をしたら『長い夜の牧歌』という詩集があった。エッセイ集は貸し出されていた。
 詩集を1冊借り受けることにした。
 図書館のカウンターに、「栞箱」がある。返本された本に挾まれていた栞がその箱に収められ、「ご自由にお持ちください」なのである。
 私は手触りのいいブックカバーと、独特の意匠が施された栞が好きで、蒐集家というほどではないのだが、そこそこに集めている。
 詩集に栞に良さそうなものはないか、と思って、その箱を見てみたら、センスがいいかどうかはともかく、手作りの栞があったので、持ち帰った。
 それはバーバリーのハンカチを切って薄いプラスチック(小学生が使うセルロイドの下敷きのような素材)に接着剤でくっつけた栞だった。センスがいいか悪いかは別に、こういう手作りの栞を挾みながら本を読む人は、きっと楽しい読書をしているはずだ。かくいう私も、時々お手製の栞を作る。
 図書館を出て、スーパーに寄った。
 信州産のりんごは売っていなかったが、長野の巨峰を見つけたので、買った。
 うちに戻って2粒試食したら極上の甘さで、一瞬、目頭が熱くなってしまった。
 
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