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2019年02月17日21:36

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一昨日から月が異様に明るい気がするのですけど

 図書館で本を借りる「貸出票」を渡される。そんな書類を見なくても返却日はおおよそ頭に入っているのだが、今朝、4冊の図書館本を見て返却日はそろそろだと思って念のために貸出票を見たら、期限は2月16日だった。1日過ぎている(^^)//゙゙゙。
 遅い朝食後、本をリュックに入れて図書館へ。4冊の本を借り受けた2月2日、普段はほとんどチェックしないリサイクル本コーナーを見てみたら、『SHOAH(ショアー)』があって驚いた。あきさみよう!(沖縄語で、びっくりしたの意) ユダヤ人大虐殺関係者38人の証言集で、そもそもはナチス親衛隊員や生き残ったユダヤ人が語ったドキュメンタリー映画自体が原作だ。それを書籍に書き起こしたのがこの本で、95年の発売時にはちらっと本屋で見かけたのだが、買うには至らなかった。大部の本だし、定価も2800円と高い。日本の将校や兵士の戦争証言であれば読むのがしんどそうな内容であっても、たとえ高価な本であっても買いたいのだが。ともかくこのような貴重な資料本が図書館にとっては用済みとなって、私の元に来てくれた。借り出した4冊分の本より『SHOAH』1冊のほうが、価値があるかも。で、この名著をざっくり目を通した翌日に『戦争の加害パネル展』に行ったのだった。
 今日もまた本を借りた。今度は遅れないようにしなければ。
 
 さっき風呂に浸かりながらphaさんの『持たない幸福論』を読了。ブックオフで見つけて、解説が見田宗介氏(社会学者)だったのでつい買ったのだが、読み通り解説文が面白かった。
 仏教の根本思想はファーラトリシュナヴァイラーギャということである。ファーラとは古代サンスクリット語で「果物」のこと。トリンシュナは「喉が渇く」ということ。ヴァイラーギャが肝心の単語で、「手放す」ということである。(原文ママ)
「果物の渇きを手放す」とは、結果への執着を手放すということだ、と見田氏は解説し、サルトルの『存在と無』やヤスパースの論考を援用しつつ、人々は貨幣への欲望を追って渇き続け、働き続け、自然を征服し、その頂点を現在迎えて方向を見失いつつある、と続けている。phaさんの『持たない幸福論』はもっと平易で具体的で俗っぽい内容なのだが、見田氏の解説で頭の中がとても整理されたし、後味がいい本になった。温かい湯に浸かっての読書は至福の時間だ。毎日6時間くらいお風呂に入っていたい(笑)。
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