ある通院にて３

通院は午前中であり、午後、余裕があったため、私はその前上司がいるフロアーに行き、午前中、利用者の家族に会ったことを伝達した。
情報提供のために・・・

ところがそこでわかったことがある。
実はその女性は自身の通院ではなく、娘の通院に家族として同行するために病院にいたのである。
私もうっかりしていた。
その病院がリハビリ専門病院、主に障害をもつ方々が治療や検査のために来るところだということを。
そして、その娘である利用者と実はその担当職員である●○さんが同行していることを聞いた。
さらに、その利用者が自傷行為のある利用者で頬を叩いており、赤く腫れている状態で行ったことを聞いた。
その女性（母）が私に行っていることと反対に「安心できる状態でなかった」ということである。

私と前上司、そして、その場にいた職員は口を揃えて、「こわーい。」と言ったのは言うまでもない。
そして、その母が担当職員に厳しい言葉を浴びせたことは想像に遠くない。

その日、通院から帰ってきたその●○さんに廊下で会った。
お互い忙しかったため、ほとんど会話を交わさなかったが、どうやら前上司から午前中の話を通院後、聞いたらしい。
●○さんは疲れた表情で私の前を後にしたのは言うまでもないだろう。