どうも
しがないがん専門医です。
今回は口腔がん。
をお話します。
口腔がんは口の中に出来るがんになります。
口や首に出来るがんを頭頸部がんと言います。
頭頸部がんのリスクはほぼほぼ喫煙です。
皆さんはタバコは肺癌と思っているかもしれませんが肺癌のリスクを上げるのは比較的少ないのです。
それは何故か
タバコを吸うとその煙はまず口の中の細胞や咽頭、喉頭などを犯します。
なので、タバコの通り道は全て癌になる可能性がとても高くなります。
例えば
つんくさんがなった喉頭がんに至っては喉頭がん患者の喫煙率は90%で発症リスクは32倍でほぼほぼ女性患者がいません。
堀ちえみさんがどんな方か分かりませんが
癌になった原因はまずタバコが原因です。
仕方ありません。
※この累積喫煙指数は
1日のタバコの本数×吸った年数なので
一箱(20本)×3年でリスク4-20倍です。
多くの人がこの値を遥かに越えてるので実際のリスクはこんなもんじゃないと思います。
他変量解析してるので実際のリスクより低く見えてるかもしれません。
ステージ4の場合ですが、手術が可能で良かったですね。
芸能人で無ければ手術して貰えなかったかもしれません。
一般的には切除した組織のマージン(のりしろ)にがんがいない事を確認しないといけないので進行具合にもよりますが比較的広範囲の切除になります。
顔の形が変わるので、がんが良くなって自殺する人が多いのも頭頸部がんの特徴です。
術前に抗がん剤を使って小さくして手術を目指す導入化学療法を行う事もあります。
レジメンはDTX(ドセタキセル)、CDDP(シスプラチン)、5-FUによる3剤併用DCF療法です。
術後は完全切除(手術で癌が肉眼上全部取れた)なら主治医もウォッチ(経過観察)するかもしれませんが、個人的にはとれても、残存しているリスクを考え化学放射線療法で叩く事もあります。
リンパ節転移のみのステージ4期であれば
かなり絶望的と思いますが、知識の高いがん専門医の内科医と腕の良い頭頸部外科医、放射線治療医がいれば
運が良ければ治せるかもしれないので
頑張って頂きたいと思います。
根治が目的の抗がん剤の場合、前回の白血病の記事でも書きましたが
このDCF療法も激烈です。
がん専門の内科医に管理してもらう事をオススメします。
タバコは良くない。
あとリウマチ専門医よ。
MTXとかTNF-アルファ阻害剤などは免疫抑制作用あり発がんの可能性が高くなるのだからちゃんと禁煙を徹底させなきゃ。
大体こういうの見逃すのは爺医。
耳鼻科が食道がん見逃したり、本当にしっかりしてくれ。
私はこんなミスはしない。(´-ω-`)
あと歯医者は医者ではないので、いじめないであげて下さい。
でも舌がんは気づかないと…w
ちょっと、がんが見れない医者が多過ぎてひどいわ。
私、専門で良かったー。
堀ちえみ、口腔がん公表 ステージ4の告知「私は負けない!」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=5504074
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