米、北京五輪の外交的ボイコットを発表−NZも外交団派遣せず
Jessica Park
2021年12月7日 3:31 JST 更新日時 2021年12月7日 10:09 JST
新疆ウイグル自治区での人権侵害を懸念、選手団は派遣する方針
NZは外交的ボイコットを既に中国に伝えたとロバートソン副首相
バイデン米政権は6日、来年2月に開催される北京冬季五輪に政府使節団を派遣しない「外交的ボイコット」を行うと発表した。ホワイトハウスのサキ報道官は人道に対する罪など人権侵害に関する懸念を理由に挙げた。米中関係に新たな火種が加わった。
「外交的ボイコット」では選手団は派遣される。冷戦時代には日米などが1980年モスクワ夏季五輪に選手団も派遣しない全面的なボイコットを行った。
サキ報道官は「バイデン政権は新疆ウイグル自治区で中国が続けるジェノサイド(民族大量虐殺)や人道に対する罪など人権侵害を考慮し、2022年北京冬季五輪・パラリンピックに外交や公式の代表を派遣しない」と記者団に語った。
政府関係者らの派遣を見送ることにより、人権を巡る米国の懸念を踏まえれば通常通りに行うことは適切ではないという「明確なメッセージ」を送ることになると説明した。その上で同報道官はオリンピックのために多くの犠牲を払って準備してきた選手は参加を認められるべきだと語った。
中国共産党機関紙、人民日報の系列紙である環球時報は先月29日、中国は冬季五輪に米国の政治家を招待する計画は一切ないと報じていた。
バイデン大統領は先月半ばの習近平国家主席との初のオンライン会談で新疆ウイグル自治区における人権侵害の問題に言及していた。
中国外務省の趙立堅報道官は6日の北京での記者会見で、米国の政治家は招待も受けていないのにボイコットの可能性を誇張して語っており、中国国民の感情を害していると発言。「米国が誤った道を進むことにこだわるなら、中国は必要かつ断固とした対抗措置を取るだろう」と述べた。詳細には言及しなかった。
NZも外交的ボイコット
ニュージーランドのロバートソン副首相兼財務相は7日、同国が北京冬季五輪に外交代表団を派遣しないと述べた。
同副首相はウェリントンでTVNZのインタビューに応じ、「われわれは閣僚レベルでは参加しないと既に明らかにしている」と発言。「10月に中国に伝えたと思う。従ってわれわれにとっては既に下した決定だ」と説明した。
外交団派遣を見送る理由については「さまざまな要因」があり、「主として新型コロナウイルス感染症に関係している」とした上で、「しかしわれわれは中国に何度となく人権問題への懸念を伝えてきた」と語った。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-06/R3PHU5T0AFB401
>同副首相はウェリントンでTVNZのインタビューに応じ、「われわれは閣僚レベルでは参加しないと既に明らかにしている」と発言。
中共経済に依存しているNZでも閣僚レベルでは不参加を表明しています。
恐らく課長級を送るのでしょう^^;
日本も同じ玉虫色の発言をして、難を逃れた方がいいでしょう。
恐らく、米中の板挟みになっている国々は、同じ様な選択をする事になるでしょう。
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