mixiユーザー(id:644479)

2020年02月20日10:25

257 view

相場急落でも日本株を保持する海外勢

「超弱気派」が買う日本株 バフェット指標で警戒
証券部 大西康平
2020/2/19 17:06

新型肺炎の感染拡大にアジアの株式市場が揺れ、欧米勢の日本株を見る目は厳しくなっている。そんな中、ある超弱気派の投資家が日本株を世界株運用の主軸に据えている。いわゆる「バフェットの指標」でみて今の世界株はバブルと見極め、資金の退避先として日本企業を選んでいるという。逆張りの発想には、相場急落にしたたかに備えるヒントが潜んでいる。

保有55銘柄の10銘柄を日本株が占め、日本株比率は約18%と市場平均(MSCIワールド)の2倍以上。KDDIや花王から、廃棄物処理のダイセキや金属防さび材の日本パーカライジングなどの中小型株まで幅広く投資する――。「プルーデント・ウェルス・ファンド」のポートフォリオは異例ずくめだ。

同ファンドは1924年に米国初の追加型公募株式投信を発売した米老舗運用会社、MFSインベストメント・マネジメントの商品で、2019年末時点で約35億ドル(3800億円)を運用する。日本でも2018年からほぼ同様の運用手法の公募投信「MFSプルーデント・ファンド」が購入可能になっている。

グローバルに分散投資する海外勢の間では現状、日本株の組み入れを市場平均以下に抑えるケースが多い。まして、足元では新型肺炎の影響で欧米株に比べて日本株は出遅れが懸念される。昨年来のグローバルな景気減速を考えても、「世界の景気敏感株」である日本株をオーバーウエート(強気)とする理由を探すのは難しい。

なぜプルーデント・ウェルス・ファンドは日本株を買うのか。狙いは世界的な株価急落への備えだ。ポートフォリオマネジャーのバーナビー・ウィナー氏は、「日本企業の経営者は財務レバレッジにとても慎重で手元資金も手厚い。先進国でめったにない割安銘柄が眠る市場だ」と話す。

背景には、ここ数年の世界的な株高は過剰流動性に支えられたバブルだという認識がある。経営の安全志向が強い日本株へのシフトはいわばバブル崩壊への保険の一環という位置づけだ。

バブル崩壊への警戒を示すのが、同ファンドの資産に占める株式の比率。現在は運用上の下限のめどとする6割に据え置き、残り4割は現金や債券などの安全資産に逃がしている。超弱気な運用方針を、ウィナー氏は「歴史的にみて現在の株価はITバブル期に匹敵するほど割高だ。可能な限りリスクオフの姿勢をとっている」と説明する。

ウィナー氏が手がかりとする「バフェットの指標」は、米投資家ウォーレン・バフェット氏がかつて「いかなる時でも通用する、単独で株式市場の割高・割安を判断する最良の指標」として挙げたもので、世界の株式時価総額を名目国内総生産(GDP)で割って算出する。同指標は19年12月末時点で103%強と、金融危機前の07年12月末に記録した99.6%を超え、03年以降では過去最高だ。

超弱気派のウィナー氏だが、ここ数年の株高の果実を取り逃がしてきたわけではない。株式組み入れ比率は抑えつつ、年率のリターンは市場平均並みを確保している。同時に、独立系投資アドバイザー(IFA)のファイナンシャルスタンダード(東京・千代田)の調べでは、20年1月末までの9年間の欧米株式投信約1200本のなかで、リターンとリスクのバランスを計る指標「シャープレシオ」が1.1と首位だった。

リスクを抑えてリターンを確保できているのを、ファイナンシャルスタンダードの鈴木頼長ポートフォリオマネージャーは「株式投資比率を柔軟にできる珍しい仕組みを生かし、相場が割高な間に現金比率を高め、下げ局面で株式を押し目買いできる」と分析する。

実際、これまで株式比率が最も高まったのは12年春で、これはギリシャ発の欧州債務危機で世界株が大幅下落した直後に当たる。そもそも同ファンドはリーマン・ショック時の株価急落の経験からウィナー氏が立ち上げた経緯がある。「楽観を売り、悲観を買う」はバフェット氏の運用手法とも重なる。

キャッシュ比率を高めて保有株を日本に寄せるという超弱気派のプルーデント・ウェルス・ファンドの運用スタンス。手元資金のだぶつきを海外投資家に批判されてきた日本企業にとって、「堅実経営」が強みと評価されるのは皮肉な現象でもある。

世界的な景気減速が意識されるなか、金融緩和を支えとした株高には危うさが漂う。相場急変のリスクにいかに備えるかという問いに、ウィナー氏の逆張り手法は一つの答えを示しているように見える。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55816130Z10C20A2EN1000/
日経は株が暴落しない様に、長期保有している外国金融機関に焦点を当てて報道しています。
逆に言えば、中共経済の崩壊に引きずられる日本企業が多い事が分かっているって事ですね^^;

>「プルーデント・ウェルス・ファンド」のポートフォリオは異例ずくめだ。

日本国内を中心として、中共市場に依存していない株を選んでます。
結局、日本の内需株を安い時に購入して、長期保有した投資家が勝つのです。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年02月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829