米中「第1段階合意」 内容は2年で対米輸入22兆円増

中国、2年で対米輸入22兆円増　米中「第1段階合意」
2019/12/14 7:11

【ワシントン=鳳山太成】トランプ米政権は13日、中国が農産品やサービスなど対米輸入を今後2年で計2千億ドル（約22兆円）増やすことで合意したと明らかにした。中国との貿易交渉で達した「第1段階の合意」に、米国の対中赤字の削減策として盛り込んだ。中国が合意内容をきちんと実行するか検証する制度も設ける。1月初めに合意文書に署名する。

米政府高官が合意内容を明らかにした。中国は農産品、工業品、エネルギー、サービスの4分野合計で輸入を増やす。農産品は貿易戦争が始まる前の2017年（240億ドル）から少なくとも年400億ドルまで引き上げ、年500億ドルまで「最善を尽くす」と約束したという。18年のモノとサービスを含めた中国の対米輸入全体は1780億ドルで大幅な増となる。

中国の輸入増や知的財産権の保護、技術移転の抑止など合意事項について履行状況を監視する機関も設ける。約束違反が疑われる事態が発生した場合は事務方で協議し、閣僚級でも解決できない場合は追加関税を含む措置をとる決まりだ。

中国が競争的な通貨切り下げを自制し、通貨政策の透明性を高める為替条項も採り入れた。

両政府は今後、合意文書の詳細を詰めて20年1月の第1週に閣僚級がワシントンで署名する予定だ。米政権は9月に1200億ドル分に発動した15%の制裁関税を7.5%に引き下げる方針で、文書の署名後30日後に実施する。

米通商代表部（USTR）は13日、中国との合意を受け、15日に予定していたスマートフォンなど1600億ドル分の中国製品に対する制裁関税「第4弾」の全面発動を無期限で延期すると正式に通知した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53362910U9A211C1000000/
＞中国は農産品、工業品、エネルギー、サービスの4分野合計で輸入を増やす

工業品の分野で技術移転の抑止、サービスの分野で知的財産権の保護が付帯されているので、今後安易にパクれなくなりました。
米国製品に関しては抑止された分、日本やEUに関しては、反動で徹底的にパクられるかも^^;

中国 「無印良品」の商標裁判 「良品計画」が地元企業に敗訴
2019年12月13日 16時39分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191213/k10012214161000.html
中共は日本のブランドをパクリ、政府がパクリを正式に認め、裁判で後押ししています。
米国企業だったら、トランプ政権が黙っていないでしょうw

日本も日米貿易協議を実施しなければならないところですが、国会は「モリカケ」や「桜」で空転中です^^;

エネルギー分野はかなりトラブりそうです。
ロシアと30年間で４０００億ドル分の天然ガス購入契約を結んでいます。

中ロ結ぶパイプライン稼働　エネルギー協力誇示
2019年12月02日19時43分
ロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムと中国石油天然ガス集団（ＣＮＰＣ）は２０１４年５月、中国向けに年間３８０億立方メートルのガスを３０年にわたり供給する契約を締結。契約額は総額４０００億ドル（約４４兆円）に上った。（抜粋）
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019120200609

ロシアの天然ガスと米産シェールガスが競合になります^^;

少なくとも、数ヶ月は「米中蜜月」が続くでしょう。
トランプを支持する農民票が増えるので、大統領選を控えたトランプはご満悦ですw

米国は、中共の補助金制度を止めたいので、米中「第2段階合意」が始まれば、どんでん返しになるかも^^;