米国、「ノルドストリーム２」に対する制裁を発動する方針
2019年05月21日 19:54
ペリー米エネルギー長官は、訪問先のウクライナの首都キエフで演説し、ロシアのガスを欧州へ供給するパイプライン「ノルドストリーム２」に対して制裁を発動する方針であることを明らかにした。
ペリー氏によると、米国は「ノルドストリーム２」に対する制限を導入する法案を準備する計画。
同氏は、ロシア産ガスをウクライナを経由せずに輸送することを可能とする「ノルドストリーム２」と「トルコストリーム」の建設に米国は不満を抱いていると繰り返し述べている。
ウクライナのゼレンスキー大統領は２０日、米代表団と会談した際、対ロシア制裁の強化を要請した。
ウクライナを経由するロシア産ガスのトランジット契約は、今年末に終了する。
先に欧州委員会のマロシュ・シェフチョビッチ副委員長（エネルギー同盟担当）は、ゼレンスキー氏に、ウクライナ、ロシア、ＥＵの新たな３者間閣僚会合を開催し、２０１９年以降のガス輸送について協議することを提案した。
ウクライナは、「ノルドストリーム２」と「トルコストリーム」の始動により、ウクライナのガス輸送システムが必要とされなくなることを懸念している。
https://jp.sputniknews.com/politics/201905216279534/
従来のパイプラインはラトビア、リトアニア、エストニア、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、スロベニアを通過し、各国に通過料を支払っていました。
もし、「ノルドストリーム２」が完成すると、大消費国ドイツ直結となるので、コストが安くなり、EUのロシア産天然ガスの依存度が40％からほぼ100％になるでしょう。
原発の全廃を計画しているドイツは、「ノルド・ストリーム2」の建設により、国内での天然ガスの需要が増大しています。
「ノルド・ストリーム2」によって北ヨーロッパは天然ガスの供給が充分に満たされることになります。
一方、2016年4月から米国産の液化天然ガスがポルトガルに入国しています。
シェールガスやオイルを産出する米国としては、販路を広げていきたいので、EU市場にこれ以上ロシア産のシェアが増えるのは面白くないはずです。
去年から米議会でロシアのエネルギー部門に対する新たな制裁が検討されていましたが、いよいよ始まったみたいです。
ノコノコとシベリア開発を手伝っている日本企業は、開発後にプロジェクトを没収する気満々のロシアだけでなく、米国からも叩かれる事になるかもねw
ロシアを経済封鎖して服従させるいい機会です。
今なら欧米が協力してくれます。
この機を逃したら北方領土は帰って来ません^^;
ロシア、新ガス輸送管は欧州への影響力強化が狙い＝米国務次官補
2018年12月11日 / 13:15
https://jp.reuters.com/article/russia-pipeline-usa-idJPKBN1OA0A4
シベリアの大型油田開発、日本に権益の過半容認 ロシア副首相
2016/2/20 0:08
【クラスノヤルスク（シベリア東部）=田中孝幸】ロシアのドボルコビッチ副首相（経済担当）は19日、日本経済新聞の単独会見に応じた。シベリアなどで計画される国内の大型の石油・ガス田開発事業について、中国に加えて日本の企業にも50%超の権益取得を容認する考えを表明した。プーチン大統領の訪日を実現させるためには、日ロの経済関係で大きな進展が必要だとの認識も示した。（以下略）
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM19H80_Z10C16A2FF1000/
サハリン1の提訴で和解
2018/9/29 01:00 (JST)12/7 10:15 (JST)
https://this.kiji.is/418437453838632033
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